新型コロナウイルス感染症（新型コロナ）感染者数が頂点に近づいたという分析が出ている中、１１日３０万人に迫る新規感染者が発生した。

中央防疫対策本部はこの日０時を基準に新規感染者が２８万２９８７人増えて累積５８２万２６２６人となったと明らかにした。新規感染者数は前日（３２万７５４３人）よりは４万４５５６人減り、３日ぶりに３０万人割れとなった。一週間前である４日（２６万６８４７人）に比べると１．１倍、２週間前である先月２５日（１６万５８８９人）の１．７倍で、流行が頂点区間に入って増加幅は多少鈍化した。

感染者が急増し、死亡者や重症・重篤患者も急速に増えている。前日の死亡者は２２９人で、再び過去最多となった。従来最多記録は５日２１６人で、これよりも１３人がさらに多い。累積死亡者は９８７５人で、累積致命率は０．１７％だ。


重症・重篤患者は１１１６人で前日（１１１３人）より３人増えた。重症・重篤患者数は８日（１００７人）　１０００人を超えて以来、４日連続で４桁となった。当局は今月中・下旬ごろ、重症・重篤患者が１７００～２７５０人まで増えるものと予想している。

重症・重篤患者が増え、重患者の病床稼動率も急速に上がる傾向だ。この日０時基準で全国新型コロナ重症病床稼動率は６１．５％（２７５１個の中で１６９３個使用）で、前日（６１．１％）より０．４％ポイント増加した。首都圏の稼動率は５７．３％であり、非首都圏の稼動率はこれより高い７１．７％だ。この日０時を基準に在宅治療者数は１３１万８０５１人で、前日（１２９万４６７３人）より２万３３７８人増えた。

前日一日選別診療所の統合検査は７４万４４０１件実施された。この日０時を基準に検査陽性率は６２．２％だ。また、新型コロナのワクチン接種完了率（基本接種を終えた割合）はこの日０時を基準に８６．５％（累積４４４１万４２１３人）だ。３回目の接種は全体人口の６２．３％（累積３１９７万９２４２人）が完了した。