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「朝鮮族韓服、孫興民=孫悟空の子孫という中国…隠された底意がある」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

VANKはファッション誌ヴォーグに登場した中国のユーチューバー「十音」の写真に批判の文言を加え遠回しに中国の「韓服工程」を批判するポスターを制作した。[写真 VANK]

Q:万里の長城を北朝鮮まで伸ばしたりもしたのに。

A:10年ほど前に米ロサンゼルスのゲティ美術館に立ち寄った。正門に入ると中国展示館の入口の大きな壁に掲示された大型地図を見た。万里の長城が平安道(ピョンアンド)まで伸びていた。米国の有名博物館に描かれた万里の長城がなぜ韓半島(朝鮮半島)を超え平安道、平壌(ピョンヤン)近くまできているのか理解できなかった。ユネスコに上げられた万里の長城の東側の終わりは北京に近い河北省山海関だ。10年以上万里の長城はまるで生物のように伸び続けた。また、万里の長城を広げていった所には高句麗・渤海の城跡がある。これが中国の城に化けた。われわれはわれわれのものだけ守るのに忙しく、中国が作った地図の中の万里の長城まで確認する余裕はないが、中国はこっそりと歪曲する。それでいつからか海外に行けば中国館を必ず訪れる。韓国の歴史歪曲は韓国展示館だけで行われているのではない。中国館がすぐそばなのに見ない。日本も中国のように権威ある機関を通じて歴史を歪曲する。博物館、美術館、国連を通じて歪曲すれば容易だ。彼らの資料で作るのでわれわれはわからない。日本の軍艦島や佐渡金山のユネスコ登録の努力も同様だ。

◇中国の「文化工程」、予告する侵略はない


Q:数十年間続いてきた議論、中国の本心をどう見るか。

A:中国共産党は長い間一糸不乱に粘り強く動く。結果を見なければならない。2005年の東北工程当時、「高句麗・渤海の歴史歪曲は民間学術研究だ」「万里の長城歪曲は中国政府が知らないもので学者がやった」としながら適当にやり過ごしたのが15年前だ。最近の韓服、昨年にはキムチ、その前には「独立運動と世宗大王も中国のもの」とした。ますます範囲が広がるのに意図を問わなければならないのか。言葉ではなく行動が心からの対話になりうる。韓国は相手方が胸の内を語ることだけを待つ純真さがある。強盗が100メートル離れたところからじわじわと家に近づく時に「ただ遊びにきただけだ」としながら傍観する。ドアの前にきても「入ってこないよ。家を見ているんだ」と言いながらまた放っておく。そしてドアを開けて飛びかかってくる時になって「どうした? これまで入ってくると言っていなかったじゃないか」と話すというのか。どこの国が侵略する時に目的を明らかにして入ってくるのか。本心がばれたら彼らは隠して防御すればそれまでだ。

パク団長が初めてVANKを作った時は壮大な目的はなかったという。大学時代にインターネットホームページを開設する課題で「サイバー観光ガイド」のホームページを作ったのがVANKの始まりだった。韓国を知りたい外国人大学生と韓国人学生をつなぐペンパルサイトだった。こうしたVANKがなぜサイバー民間外交戦に飛び込んだのだろうか。彼は「韓国をよく知らない外国の友人に英語で作られた韓国の地図を送りながら、(地図の中の)歪曲された情報に衝撃を受けたのが始まり」と話した。

◇「独島がなぜ竹島?」…CIAが20年ぶりに出した初めての返事は

Q:どんな情報が歪曲されていたのか。

A:目に付いたのはナショナルジオグラフィックとCIAの資料だった。CIAは約200カ国の情報を1カ月周期でアップデートする。また、毎年全世界の地図を発行するが、1999年からCIAは独島(ドクト、日本名・竹島)を「Liancourt rocks(リアンクール岩礁)」「Takeshima/Dokdo(竹島/独島)」と書いていた。独島周辺の海は「Sea of Japan(日本海)」と書いた。解説では「1950年から韓国が占拠して日本と激しく争っている」と書かれていた。そこで「CIAは日本政府機関でもなく、韓国の立場は聞かずになぜ日本の立場だけで説明するのか。その根拠を知りたい」という内容のメールをCIAに送り始めた。

Q:返事はきたか。

A:20年にわたりメールを送ったがCIAは無視している。返信が一度きた。「参考にする」。どれだけ傲慢なのか。

Q:抗議したら少しは変化があるものだが。

A:悪い変化はあった。昔はCIAが「リアンクール岩礁(竹島/独島)」とだけ書いたが、2005年からは日本地図の中で独島付近に矢印を入れた。ここを見ろというように。また「日本が激しく争っている」というなど日本側の主張が反映された説明も増えた。CIAは日本の肩を持つようだった。CIAが発行した韓国地図に矢印が追加されたのは2007年ごろだ。日本のロビーの結果と推測する。これに対しナショナルジオグラフィックは数日で日本海の表記を変えると答えた。この内容を持って出版社約1000社に手紙を送った。驚くべきことに海外の有名教科書・観光・地図出版社が東海表記に変えるという返答を送ってきた。20年前には東海表記が3%程度だったが、いまは40%程度だ。だから日本や中国のせいにしない。韓国の対応が問題だっただけだ。VANKは20年にわたり「絶対に韓国政府の悪口を言うのをやめよう」という原則を持って活動している。政府が答ではないから。

◇外勢の頻繁な侵略で失ったのは土地ではなく夢と想像力

Q:「独島・東海」表記に変えるからと問題がすべて解決されるだろうか。

A:韓国は三面が海だ。ところが海外の地図だけでなく、韓国政府で作った地図も海は狭く描かれている。ほとんどが東側の海の端は独島だ。独島の向こう側の海を描かない。南の海も済州島(チェジュド)が終わりだ。時々馬羅島(マラド)を済州島(チェジュド)の上に上げてしまう。CIAの地図で韓国と日本を比較すると韓国の領土は狭い監獄に閉じ込められているようだ。海をほとんど入れない。これに対し日本地図には日本本土より何倍も大きい海が雄壮に広がっている。さらに韓国の領土もすべて含まれた。自分たちが北東アジアの盟主だと考える。韓国は独島という島にばかり関心を持ち、独島周辺の海が韓国の領土ということにはこれといった関心がない。この違いは重要だ。

Q:どんな面で重要だと見るか。

A:人間の運命は考えの範囲にかかっているのではないか。国も同じだ。外勢の頻繁な侵略で土地だけ奪われたのではない。想像力と夢も奪われる。われわれは韓国の領土を抜け出して想像しない。他の国がわれわれをどのように見ているのか、われわれをどのように知らせるべきなのか悩み難い。奪われれば憤慨し興奮することにだけ慣れている。侵略と支配のためではなくても、正しい未来を先に見せなければならない。


「朝鮮族韓服、孫興民=孫悟空の子孫という中国…隠された底意がある」(1)

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