韓国で新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチンを打った後、急性白血病の診断を受けた事例が発生し、接種を控えた18~49歳の接種対象者の不安が高まっている。保健当局は、ワクチン接種が白血病を引き起こしたという因果関係は世界的に報告されておらず、現在としては、接種と白血病発症の間の前後関係だけが確認されただけという立場だ。専門家らもワクチン接種後に白血病の有病率は上昇していないと見ている。
◆相次ぐ「接種後の白血病診断」国民請願
30日、中央防疫対策本部によると、現在、白血病を新型コロナワクチンの副作用の統計で別途管理していない。接種後に白血病の診断を受けた事例が正確に何件あるのか分からないという意味だ。これまで、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)国民請願には、ワクチンの副作用として白血病を疑う書き込みが複数投稿された。ワクチン接種が始まった2月26日から同日まで、接種後の白血病を訴える請願文は全部で16件だ。18~59歳の患者が5人、60代以上が6人。高齢者と推定される年齢不詳者も5人いる。ワクチンの種類は、ファイザー9名、アストラゼネカ(AZ)5名、モデルナ・ヤンセンが各1名だった。同日基準で国内累積接種(1回)は、ファイザー(1410万7696人)、AZ(1100万5649人)、モデルナ(234万8313人)、ヤンセン(117万9421人)となっている。接種者数を考慮すると、10万人当たり0.056人水準で白血病が発生したものと計算される。
請願の中の患者の多くは、急性骨髄性白血病の診断を受けたという。国家がん情報センターによると、この疾病は最も一般的な形態の白血病だ。白血球が悪性細胞に変わった後、骨髄で増殖、末梢血管に広がっていく。全身に広がり、肝臓と脾臓、リンパ腺などを破壊する。昨年基準で国内の有病率は、人口10万人当たり4.7人だった。急性白血病は、高齢層で発症率が上昇する。70代が20.4%と最も多く、50代19.1%、60代18.4%の順だった。
◆原因は正確に解明されていないが
急性白血病の原因は正確に解明されていない。喫煙、遺伝的原因、放射線および化学薬品への露出、抗がん剤治療などが危険因子を高めることが知られている程度だ。このように明確な原因がないため、ワクチンが疑われる様相だ。
しかし、専門家は、現在ではワクチンとの因果関係を確認するのは困難という立場だ。嘉泉(カチョン)大学医学部予防医学科のチョン・ジェフン教授は「ワクチンが原因だとすれば、普段の発生よりも有病率が上昇するはずだ。しかし、そうではない」とし「さらに、ワクチン接種後の短期間内に急性白血病を発症すること自体が機転(病気の変化の過程)上で非常に困難」と述べた。
梨花(イファ)女子大木洞(モクトン)病院血液腫瘍内科のムン・ヨンチョル教授は「1年に約2000人程度が急性血液がんという診断を受ける。ワクチンが原因であれば、現在の接種完了率を考慮すると(接種者から)600人以上発生しなければならない」とし「ワクチンと急性血液がん発症の間には科学的な因果関係が確認されなかった。韓国より先に接種を開始した海外も同様」と述べた。
韓国疾病管理庁の関係者は「現在としては『ワクチンを打ち、それ以降に白血病の診断を受けた』という、時間的前後関係のみ確認された状況」とし「海外の事例などを見ているが、ワクチンの副作用で白血病が発生したという報告は皆無だ」と述べた。
政府がワクチン接種をためらう国民に、科学的な根拠に基づいて積極的に疎通しなければならないという指摘も出ている。疾病庁は、ワクチン接種後に白血病を訴えた患者が何人いるのか、統計すら取っていない。
高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「国民の立場では、国家的なワクチン政策によって接種したのに、副作用が発生したら悔しいと思うだろう」とし「(副作用が疑われる疾患の)自然発生率と接種後の発生率を統計的に比較して説明すれば、否定的な認識を軽減させる助けになるだろう。国民請願掲示板も20万人に達する前に、まず先に解明し、疫学調査も一層徹底しなければならない」と述べた。
◆相次ぐ「接種後の白血病診断」国民請願
30日、中央防疫対策本部によると、現在、白血病を新型コロナワクチンの副作用の統計で別途管理していない。接種後に白血病の診断を受けた事例が正確に何件あるのか分からないという意味だ。これまで、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)国民請願には、ワクチンの副作用として白血病を疑う書き込みが複数投稿された。ワクチン接種が始まった2月26日から同日まで、接種後の白血病を訴える請願文は全部で16件だ。18~59歳の患者が5人、60代以上が6人。高齢者と推定される年齢不詳者も5人いる。ワクチンの種類は、ファイザー9名、アストラゼネカ(AZ)5名、モデルナ・ヤンセンが各1名だった。同日基準で国内累積接種(1回)は、ファイザー(1410万7696人)、AZ(1100万5649人)、モデルナ(234万8313人)、ヤンセン(117万9421人)となっている。接種者数を考慮すると、10万人当たり0.056人水準で白血病が発生したものと計算される。
請願の中の患者の多くは、急性骨髄性白血病の診断を受けたという。国家がん情報センターによると、この疾病は最も一般的な形態の白血病だ。白血球が悪性細胞に変わった後、骨髄で増殖、末梢血管に広がっていく。全身に広がり、肝臓と脾臓、リンパ腺などを破壊する。昨年基準で国内の有病率は、人口10万人当たり4.7人だった。急性白血病は、高齢層で発症率が上昇する。70代が20.4%と最も多く、50代19.1%、60代18.4%の順だった。
◆原因は正確に解明されていないが
急性白血病の原因は正確に解明されていない。喫煙、遺伝的原因、放射線および化学薬品への露出、抗がん剤治療などが危険因子を高めることが知られている程度だ。このように明確な原因がないため、ワクチンが疑われる様相だ。
しかし、専門家は、現在ではワクチンとの因果関係を確認するのは困難という立場だ。嘉泉(カチョン)大学医学部予防医学科のチョン・ジェフン教授は「ワクチンが原因だとすれば、普段の発生よりも有病率が上昇するはずだ。しかし、そうではない」とし「さらに、ワクチン接種後の短期間内に急性白血病を発症すること自体が機転(病気の変化の過程)上で非常に困難」と述べた。
梨花(イファ)女子大木洞(モクトン)病院血液腫瘍内科のムン・ヨンチョル教授は「1年に約2000人程度が急性血液がんという診断を受ける。ワクチンが原因であれば、現在の接種完了率を考慮すると(接種者から)600人以上発生しなければならない」とし「ワクチンと急性血液がん発症の間には科学的な因果関係が確認されなかった。韓国より先に接種を開始した海外も同様」と述べた。
韓国疾病管理庁の関係者は「現在としては『ワクチンを打ち、それ以降に白血病の診断を受けた』という、時間的前後関係のみ確認された状況」とし「海外の事例などを見ているが、ワクチンの副作用で白血病が発生したという報告は皆無だ」と述べた。
政府がワクチン接種をためらう国民に、科学的な根拠に基づいて積極的に疎通しなければならないという指摘も出ている。疾病庁は、ワクチン接種後に白血病を訴えた患者が何人いるのか、統計すら取っていない。
高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「国民の立場では、国家的なワクチン政策によって接種したのに、副作用が発生したら悔しいと思うだろう」とし「(副作用が疑われる疾患の)自然発生率と接種後の発生率を統計的に比較して説明すれば、否定的な認識を軽減させる助けになるだろう。国民請願掲示板も20万人に達する前に、まず先に解明し、疫学調査も一層徹底しなければならない」と述べた。
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