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韓国経済お金が回らない…貨幣流通速度下落率OECD1位

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
市中に放出されたお金が消費や投資につながらない現象が韓国経済に定着しつつある。

全国経済人連合会傘下の韓国経済研究院が9日に明らかにしたところによると、2018年の貨幣流通速度は0.72で、2004年に0.98を記録してから下がり続けている。貨幣流通速度は同一の貨幣が商品やサービス取引に平均何度使われたかを示す指標で、名目国内総生産(GDP)を市中通貨量(M2)で割って求める。広義の通貨量であるM2には現金と各種預金、2年以下の積立金などが含まれる。

貨幣流通速度が低いということはお金が長期積立など金融部門にとどまっており、消費や投資に使われず経済活力が落ちたと解釈できる。人に例えれば体(経済)に血(通貨)が回らず血液循環がうまくいかない状況だ。特に2018年を基準として韓国は経済開発協力機構(OECD)主要16カ国のうち貨幣流通速度下落率がマイナス3.5%と最も大きかった。次いでポーランド、英国、ハンガリー、日本の順で経済活力が落ちた。


なぜ市中にお金が回らないのだろうか。韓国経済研究院はOECDの資料を分析した結果、お金の回転速度はその国の経済成長率と消費者物価上昇率が高いほど速くなった。韓国の低成長・低物価状況がお金の回る速度をさらに遅くしている格好だ。

具体的にはGDPが1%増加すれば貨幣流通速度は1.3%、物価上昇率が1ポイント上がれば貨幣流通速度は0.8%速くなった。また、所得が増加するほど現金より信用決済が好まれ、これにより相対的に貨幣保有の需要が減り貨幣流通速度を高めると説明した。これに対し銀行預金利率が高まる場合、預金保有量が増えて総通貨が増加し流通速度が遅くなった。

韓国経済研究院のチュ・グァンホ雇用戦略室長は「慢性高血圧が動脈硬化を深化させ健康を脅かすように、経済活力低下で低成長・低物価が続けば経済の基礎体力が落ちる」と話した。彼は「経済成長の主体である企業に焦点を合わせ、法人税負担緩和と研究開発支援税制強化、労働市場柔軟化、規制廃止などの政策を推進すべき」と強調した。





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