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30年培った韓国の山林緑化技術を北朝鮮へ



今月8日午前11時、平壌(ピョンヤン)から南に25キロほど離れた中和郡(チュンファグン)の野原で統一養苗場の竣工式が行われた。北朝鮮での植林運動に取り組んでいる「民族の森」(共同代表、丁世鉉民族和解協力汎国民協議会議長)が北朝鮮とともに造成した養苗場だ。南は建設資材と物資、苗木、肥料を提供し、北は建設労働力を動員した。

この養苗場にはスプリンクラーが設置された990平方メートル(300坪)規模のビニールハウス2棟、北朝鮮労働者のための宿舎198平方メートル(60坪)、管理棟、さらに自家発電用の8キロワットの太陽光熱発電機がある。


北朝鮮民族和解協議会のイ・チュンブク副委員長はあいさつで「養苗場の新芽がたくましい木に育ち、祖国の山河を青くするだろう」と述べた。丁世鉉(チョン・セヒョン)‘民族の林’共同代表も「南の心と北の汗が一つになって養苗場が作られた。木とともに希望も育つだろう」と語った。

祝辞が終わった後、韓国からの訪問客と北朝鮮の労働者は3-4人ずつペアを組み、養苗場の裏側にある空地に樹齢6年のチョウセンマツ約50株を植えた。養苗場の責任者チョン・チャンハン(46)支配人に「最も大変だったことは何か」と尋ねると、「油が足りなかったのが大変だった。私たちがきちんと育てるので心配しないでほしい」と答えた。

全羅南道(チョンラナムド)谷成(コクソン)中学校のキム・エスク教諭は「いつかはまたここに来て、自分が植えた木がよく育っているるか確かめたい」と笑顔を話した。

丁世鉉代表は「北朝鮮への植樹は思想やイデオロギーとは関係がない」と述べ、「北朝鮮の生態系が破壊されれば被害は結局、私たちのところに返ってくる」と強調した。

民族の森技術分科委のオ・ジョンス委員長(林学博士)は「韓国は山林破壊現象を30年前に経験し、それを見事に克服した。だからこそ北朝鮮の良いモデルになれると思う」と語った。

◇北朝鮮植樹=「民族の森」は1年間に北朝鮮に木10本を送る運動を行っている。



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