日中新蜜月時代…胡錦濤主席訪日決算
胡錦濤中国国家主席は5日間の訪日期間中、大部分を経済協力と友好親善関係の構築に重点を置いた。日本は政治、経済などすべての分野で包括的に協力する「戦略的互恵関係」を提案し、中国と共同声明を導き出した。両国が過去より未来指向的な実用を選んだのだ。親米外交政策を広げた小泉純一郎元首相のときは“最上の日米関係、最悪の日中関係”だった。しかしアジア外交を重視する福田康夫首相が昨年執権以来、日米関係がやや疎遠になったが、新しい日中蜜月時代が開かれた。東北アジアの外交安保秩序も大きく変わることになった。
クリストファー・ヒル米国務省次官補と斉木昭隆日本外務省アジア局長が先月9日、北京で北朝鮮のテロ支援国解除問題を論議するために会った。会談後、斉木局長は「(核計画申告までは)まだ越えねばならない山が多い」と述べた。しかしヒル次官補は「朝米協議で重要な障害物は消えた」と述べ、日米同盟間に意見の差が露呈された。森本敏拓殖大学海外事情研究所所長は「昨年、海自のインド洋給油活動がしばらく中断したのをきっかけに、米国は日本と距離を置いている」とし、「米国は今後、中国をアジア安保政策のパートナーとして選択する。日本がこのとき、適切な役割ができるように備えなければならない」と付け加えた。中北徹東洋大学経済学部教授は「日本はますます発展を見せる中国との関係を強化する一方、米国とは戦略的に距離を置いている」と分析した。
中国社会科学院日本研究所の金煕徳副所長は「現在、日本は5度目の外交的選択を準備中」と診断した。19世紀の脱亜入欧、第2次世界大戦後の脱亜入米、1970~80年代の入亜入米、90年代冷戦後の入米から、これからは入中入美を選択したというのだ。中国外交部のある官吏も「福田首相のブレーンたちは穏健な親米・国際派だ」とし「彼らには米国と中国をすべて重視しなければならないという外交戦略がある」と分析した。
こうした状況で胡錦濤主席の訪日は、北東アジア外交秩序の軸の移動を見せる象徴的な出来事となった。中国は最高に高揚した表情だ。これまで専ら要求してきた“日中共同地域安保論”がついに貫徹されたからだ。アジアで米国の影響力を和らげるのにも成功したと見ている。しかし中国が日本と手を取り合って米国を排除する可能性は希薄だ。
北京のある外交消息筋は「中国の北東アジア防衛構想は日本、韓国、米国、中国が結合した4カ国共同安保形態」と明らかにした。対立ではなく共存の道が中国の新安保構想だということだ。中国社会科学院の金副所長は「4カ国共同安保構想が実現すれば北朝鮮問題は自然に解決される」と明らかにした。北朝鮮が核を担保に国際社会と取り引きする空間が大きく減るからだ。
イギリス王立統合防衛安全保障研究所(RUSI)のポール・リバー所長はこれに対し「これまではアジア安保で主導的な役割をしてきた米国一局体制だったが、資源で復活したロシアと経済力で急伸した中国が加勢し、部分的な多極化体制に変化する状況だ」と分析した。
しかし米国では日中蜜月時代に対して歓迎しながらも、がっちりした関係になれるかは見守らなければならないという意見が多い。スーザン・シャーク(中国専門家)カリフォルニア大学教授は「10年間窮屈な関係だった両国が、非常に劇的な動きを見せていることに対して、米国は肯定的に評価している」とし「ただ両国民の相互不信と敵対感は変わらないので、両国リーダーたちが国内の政治的変数をどう乗り越えて行けるかが課題だ」と話した。
ウィルソンセンターのウィリアム・キャラハン中国担当研究員は「過去にも日中間の解氷宣言は3~4回あった」と「今回も口先だけ解氷を唱え、また窮屈な関係に戻らないか懸念される。肯定的な進展だが見守らなければならない」と明らかにした。
それにもかかわらず、新しい変化に合わせて李明博(イ・ミョンバク)政府には、特定国家に偏るよりは実用外交をいっそう強化しなければならないという指摘が多い。チン・チャンス世宗研究所研究委員は先月末に行われた国家戦略フォーラムで「中国を犠牲にする対米偏向外交は、東アジア秩序を悪化させ、韓国の状況を厳しくする可能性もある」と話した。
胡錦濤中国国家主席は5日間の訪日期間中、大部分を経済協力と友好親善関係の構築に重点を置いた。日本は政治、経済などすべての分野で包括的に協力する「戦略的互恵関係」を提案し、中国と共同声明を導き出した。両国が過去より未来指向的な実用を選んだのだ。親米外交政策を広げた小泉純一郎元首相のときは“最上の日米関係、最悪の日中関係”だった。しかしアジア外交を重視する福田康夫首相が昨年執権以来、日米関係がやや疎遠になったが、新しい日中蜜月時代が開かれた。東北アジアの外交安保秩序も大きく変わることになった。
クリストファー・ヒル米国務省次官補と斉木昭隆日本外務省アジア局長が先月9日、北京で北朝鮮のテロ支援国解除問題を論議するために会った。会談後、斉木局長は「(核計画申告までは)まだ越えねばならない山が多い」と述べた。しかしヒル次官補は「朝米協議で重要な障害物は消えた」と述べ、日米同盟間に意見の差が露呈された。森本敏拓殖大学海外事情研究所所長は「昨年、海自のインド洋給油活動がしばらく中断したのをきっかけに、米国は日本と距離を置いている」とし、「米国は今後、中国をアジア安保政策のパートナーとして選択する。日本がこのとき、適切な役割ができるように備えなければならない」と付け加えた。中北徹東洋大学経済学部教授は「日本はますます発展を見せる中国との関係を強化する一方、米国とは戦略的に距離を置いている」と分析した。
中国社会科学院日本研究所の金煕徳副所長は「現在、日本は5度目の外交的選択を準備中」と診断した。19世紀の脱亜入欧、第2次世界大戦後の脱亜入米、1970~80年代の入亜入米、90年代冷戦後の入米から、これからは入中入美を選択したというのだ。中国外交部のある官吏も「福田首相のブレーンたちは穏健な親米・国際派だ」とし「彼らには米国と中国をすべて重視しなければならないという外交戦略がある」と分析した。
こうした状況で胡錦濤主席の訪日は、北東アジア外交秩序の軸の移動を見せる象徴的な出来事となった。中国は最高に高揚した表情だ。これまで専ら要求してきた“日中共同地域安保論”がついに貫徹されたからだ。アジアで米国の影響力を和らげるのにも成功したと見ている。しかし中国が日本と手を取り合って米国を排除する可能性は希薄だ。
北京のある外交消息筋は「中国の北東アジア防衛構想は日本、韓国、米国、中国が結合した4カ国共同安保形態」と明らかにした。対立ではなく共存の道が中国の新安保構想だということだ。中国社会科学院の金副所長は「4カ国共同安保構想が実現すれば北朝鮮問題は自然に解決される」と明らかにした。北朝鮮が核を担保に国際社会と取り引きする空間が大きく減るからだ。
イギリス王立統合防衛安全保障研究所(RUSI)のポール・リバー所長はこれに対し「これまではアジア安保で主導的な役割をしてきた米国一局体制だったが、資源で復活したロシアと経済力で急伸した中国が加勢し、部分的な多極化体制に変化する状況だ」と分析した。
しかし米国では日中蜜月時代に対して歓迎しながらも、がっちりした関係になれるかは見守らなければならないという意見が多い。スーザン・シャーク(中国専門家)カリフォルニア大学教授は「10年間窮屈な関係だった両国が、非常に劇的な動きを見せていることに対して、米国は肯定的に評価している」とし「ただ両国民の相互不信と敵対感は変わらないので、両国リーダーたちが国内の政治的変数をどう乗り越えて行けるかが課題だ」と話した。
ウィルソンセンターのウィリアム・キャラハン中国担当研究員は「過去にも日中間の解氷宣言は3~4回あった」と「今回も口先だけ解氷を唱え、また窮屈な関係に戻らないか懸念される。肯定的な進展だが見守らなければならない」と明らかにした。
それにもかかわらず、新しい変化に合わせて李明博(イ・ミョンバク)政府には、特定国家に偏るよりは実用外交をいっそう強化しなければならないという指摘が多い。チン・チャンス世宗研究所研究委員は先月末に行われた国家戦略フォーラムで「中国を犠牲にする対米偏向外交は、東アジア秩序を悪化させ、韓国の状況を厳しくする可能性もある」と話した。
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