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駐韓米大使「米国にvCJD感染患者はゼロ」

バーシュボウ駐韓米大使は、8日「韓国で牛肉問題に関連した誤った情報が出回っているが、米国には変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD、牛海綿状脳症感染牛から始まった疾病。いわゆる「人間狂牛病」)に感染した患者がいない」と明らかにした。

この日、「北東アジアと米国の役割」というテーマで、高麗(コリョ)大学で行った特別講演でのコメントだ。

バーシュボウ大使は「牛海綿状脳症(BSE)リスクはここ約20年間の研究によりほぼ除去されつつあると考えている」と述べた。同大使はまた、韓国と米国の自由貿易協定(FTA)締結について「韓米同盟の強化以降、保護貿易にこだわる日本が緊張している」とし「結局、中国や日本もFTAを締結するようになるだろう」という認識を示した。


次はバーシュボウ大使と学生の一問一答をまとめたもの。

--牛肉交渉に対する反対が激しいが。

「米国にvCJD感染患者はゼロだ。ほとんどないのではなく全くない。米国のBSEは、カナダから輸入された牛から発病したものだった。それも97年に動物性飼料を禁止する国際獣疫事務局(OIE)の規定を受け入れて以降は全くない。韓国に輸入される牛は、いずれもそれ以降に生まれたものだ。携帯に受信された出処不明のメールを信じず、科学的根拠を信じてほしい」。

--牛肉交渉に対する反対が、韓米同盟にどんな影響を及ぼすだろうか。

「牛肉交渉問題は単なる経済問題ではない。両国の強固な安保のためにも、韓米同盟は肝要だ。牛肉をめぐる議論は間もなく収まるものと見ている」。

--政府が交渉内容を隠しているという見方があるが。

「牛肉交渉は突然発表されたものではない。一部の人が結果に満足できずにいるが、FTA以前から着実に取りあげられていた問題だ。デマは英語の協定文が韓国語に訳される過程で広がった。安全はもちろん重要だ。私も韓国民の気持ちを理解できる。しかし真実を見極めてほしい」。

--再交渉を視野に入れているか。

「盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領はブッシュ米大統領と通話する際、OIEの科学的証拠を尊重すると約束した。前政権の約束を履行するのは当然なことだ。これは、一方的な“贈り物(gift)”や“好意(favor)”ではなく、正常な交渉だ。韓国が牛肉を輸入すれば、米国は半導体・液晶表示ディスプレー(LCD)などを輸入する。これは公正な交渉だ」。



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