北京オリンピック（五輪）でアーチェリー代表チームは金メダル総なめ（４個）を狙っている。

しかし一枚下と考えられてきた中国の挑戦が激しい。 中国は先月、クロアチアで開催されたワールドカップ（Ｗ杯）第２戦の準決勝で韓国を２１８－２１５で破り、決勝に進出した。

五輪初のアーチェリー金メダルを狙うホームチーム中国の妨害工作が予想される中、韓国アーチェリー代表チームは‘シミュレーション’を練習の核心にしている。


大韓アーチェリー協会が仮想練習システムを公開した７日の泰陵（テルン）選手村アーチェリー場。 選手の視線が向く方向には、北京五輪アーチェリー場の観客席の写真を印刷した大型ロールブラインドが設置され、選手の後ろにはスピーカー７台が置かれていた。 北京五輪アーチェリー場と似た環境をつくるためだ。

協会の職員らは昨年８月、北京で開かれたプレオリンピックに同行し、競技場の隅々までチェックした。 撮影された写真はそのままブラインドに移された。 １億ウォン（約１０００万円）の費用は大韓体育会が支援した。

視覚だけでなく聴覚も動員されている。 矢が的に刺さる度に場内アナウンサーのコメントが流れ、観客席の雑音までも完璧に再現されている。

競技当日、中国観客は５０００席の競技場をぎっしり埋め、熱狂的な応援を繰り広げる。 観客席と射台は３－４メートルしか離れていない。 韓国選手に負担を与え、集中力を分散させようという意図だ。 こうした中国の妨害工作に勝つために、さまざまな練習が行われている。