牛肉聴聞会が開かれた７日、統合民主党指導部は「再交渉」カードで、李明博（イ・ミョンバク）大統領に圧力を加え、聴聞会に出席した所属議員の追い風をつくった。

孫鶴圭（ソン・ハッキュ）代表は最高委員会議で「牛肉交渉問題の根本的な原因は李大統領がブッシュ大統領に気に入られるために、首脳会談の前日に早急に案をまとめたことにある」と述べ「李大統領が生み出した問題なので、李大統領が自ら解決しなければならない」と話した。

孫代表は「韓米首脳会談でブッシュ大統領とあれほどお近づきになり、親しくなったと言うならば、電話でもして韓国の国民をとりなすべきだ」とし「輸入再開はだめだと大統領本人が伝え、再交渉を始められるように取り計らうべきだ」と主張した。


崔仁基（チェ・インギ）政策委議長も「（李大統領と政府が）国民の怒りが頂点に達している昨今の現状について、いくつかの非常的な対策を強行すれば沈静化するだろうと考えていては大きな間違いだ。大統領から再交渉について肯定的な姿勢に転換しなければならない」と主張した。

特に民主党の指導部は１５日に予定されている新しい輸入衛生条件についての農林水産食品部長官の告示延期を要求した。

孫代表は「交渉結果が２０日を過ぎれば長官から告示することになっているといっても、今、公布すれば骨片と異質物、致命的な発がん物質であるダイオキシンが発見されている保管中の米国産牛肉２万トンが市中に出回ることになる」とし「告示を延期しなければならない」と述べた。朴相千（パク・サンチョン）代表は、もう一歩踏み込んだ発言をした。朴代表は「長官告示を延期し、１５日までに牛肉交渉の再交渉要求決議案を国会で通過させなければならない」と主張し「国会が再交渉決議案を通過させれば政府も米国政府に再交渉を提議する口実が作ることができる」と話した。