タイガー・ウッズ（３３・米国）を‘ゴルフ皇帝’と呼ぶように、５日（日本時間）にワコビア選手権で優勝した在米同胞のアンソニー・キム（２３、韓国名キム・ハジン）を‘ゴルフ王子’と呼ぶことはできるのか。

アンソニー・キムをウッズと比較する場合、技量やキャリアの面でまだ力不足であるのは事実。 しかし米ゴルフ界がアンソニー・キムをウッズの後を継ぐ有力な次世代スターに挙げるのを見ると、アンソニー・キムにも‘王族’の遺伝子が見えるという点は確実のようだ。


米スポーツイラストレイティッドは６日、「アンソニー・キムがウッズと似たゲーム展開で生涯初めて優勝トロフィーを手にした」と紹介した。 それほど両選手には似た点が多い。

◇次世代スター＝スポーツイラストレイティッドはこの日、アンソニー・キムを‘次世代スター’とし、その技量を絶賛した。

「第３ラウンドの１８番（４７８ヤード）、ドライブショットで３２４ヤード飛ばし、ピッチングウェッジでツーオンに成功した後、バーディーを奪う姿は、ウッズを見ているようだった」

アンソニー・キムは６日発表された世界ゴルフランキングでも先週の３７位から１６位に上がった。 昨年のアンソニー・キムのドライブショット平均距離は３０２．４ヤード。 ウッズのドライブ距離と同じだった。 グリーンオン率とパットではアンソニー・キムがやや劣るが、ドライブショットの正確度はウッズを上回った。

ＰＧＡツアーの中堅ゴルファー、スチュワート・シンク（米国）は海外メディアとのインタビューで、「今はウッズが最高だが、彼の後を継ぐ選手はアンソニー・キムだ」と語った。

ジェイソン・ボーンとヒース・スローカム（ともに米国）も「最終日のプレーはウッズを見ているようだった。 序盤からロングバーディーパットを成功させるので、追いかけようという気にもならなかった」と語った。

Ｘｐｏｒｔｓのパク・ウォン解説委員は「アンソニー・キムにはウッズという確実な目標がある。 以前は‘無謀な選手’という声も聞かれたが、アンソニー・キムの強い勝負欲は彼ならではの長所」と話した。