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ジェネシスの米国輸出価格が注目されている理由

現代(ヒョンデ)自動車がジェネシスの米国輸出価格の決定を控え、頭を抱えている。

米国市場に見合う価格を定めることも難しいうえに、国内消費者と政府の顔色までうかがわなければならないからだ。現代車はジェネシスの米国輸出価格を今週決める予定だ。現在、予想されている価格は基本型基準で3万2000ドル(付加価値税含まれず)。現代車がこの水準に価格を定めると、国内消費者から激しい非難を受けることが予想される。国内市販価格に比べて、あまりにも安いという理由からだ。ジェネシス基本型の内需価格は5280万ウォン(約550万円。付加価値税込み)だ。

ジェネシスの輸出価格が決定されると、公正取引委員会が内需用車と輸出用車の原価分析に直ちに入るものと見られる。公正委は今月中旬まで自動車、コーヒー、化粧品、ビールの価格と、ゴルフ場利用料などの国内外の価格差を調べて発表しようとした。これらの品目は国内価格が海外価格より高すぎ非難されてきた。


自動車の国内外の価格差についての論議は、今回が初めてではない。インターネットによりいつでもどこでも国内外の自動車価格を比較、検索することが可能になり、国内業者はもちろん輸入車ディーラーも負担を抱えることになった。グレンジャーTGを例に見てみよう。グレンジャーTGの3.8L V6エンジンモデルの米国輸出価格は、2万9245ドルだ。これに付加価値税(カリフォルニアの税率7.75%基準)を当てはめると、消費者販売価格は3178万ウォンになる。これは国内3.3L V6基本形価格(3597万ウォン)より約400万ウォン安いのだ。企業が内需用と輸出用の選択仕様(オプション)が異なり、価格差を比較するのが無意味だとどれだけ説明しても、怒っている消費者の耳には聞こえない。

一部では自動車価格が世界一安い米国と韓国を比較するのが無理だとの指摘もある。的を射ている言葉だ。

米国が世界で自動車価格が最も安い理由はただ一つ。業者間の販売競争が激しいからだ。実際、昨年11月にSKネットワークスが外車併行輸入を始めた後、輸入車価格が大きく下がった点からも、競争の威力を確認できる。政府が内需用の自動車価格と輸出用の自動車価格について議論を行うのに先立ち、国内自動車市場の競争を阻害する障害物を探して除去すれば、消費者にとってはありがたいだろう。





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