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ポスコ版‘カイゼン’…24時間革新する(1)



‘革新’は企業にとって昔からのテーマだ。 革新を目指す企業は革新に成功した企業に一斉に注目する。 そこから学ぼうとするからだ。 米国ではGEが、日本ではトヨタが代表的なベンチマーキング対象となっている。

韓国の‘革新教科書’はどこか。 最近、ポスコ光陽(クァンヤン)製鉄所が浮上している。今年に入って550人の企業役職員・公務員が光陽製鉄所を訪問した。


スナック菓子「セウカン」で苦労をした農心(ノンシム)役職員をはじめ、LG電子・現代(ヒョンデ)オイルバンク・三星(サムスン)トータルなどの企業が現場を確認した。 訪問者は、‘革新の達人’と呼ばれる許南釋(ホ・ナムソク)光陽製鉄所長(副社長)が06年の赴任以降に出した成果を見て学んでいった。

許所長は「06年初め、中国は低い人件費を武器に物量攻勢をかけ、日本は技術力を前面に出していて、危機状況だった」とし「しかし光陽製鉄所の職員は誰もこうした‘サンドイッチ危機’を認識していなかった」と語った。 許所長が革新を図らなければならなかった理由だ。

許所長は目標を‘世界最高の自動車鋼板製鉄所’に設定した。 自動車鋼板は丈夫でありながらも扱いやすくなければならない。 相反する2つの要求を満たすハイテクの産物であるため、多くの製鉄所は作ることができない。

光陽製鉄所の自動車鋼板の生産量は05年の435万トンから今年は650万トンと大きく増える見込みだ。 ポスコは昨年、トヨタなど世界的な自動車メーカーから鋼板の認証を受けた。 緻密な革新の結果だった。

許所長は赴任直後から毎日、各部署を順に回りながら職員と朝食会を開いている。 朝食会の対話が続く中、職員も徐々に許所長の‘危機論’に共感し、ビジョンを共有することになった。 「一人で見る夢はただの夢だが、みんなが一緒に見る夢は現実になる」というのが許所長の持論だ。→(2)へ続く



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