２４日午前、忠清南道泰安（チュンチョンナムド・テアン）白砂浜港の入口。

２６日から始まる「安眠島（アンミョンド）自然産水産物祭り」を控え、住民がテント張りやプラカード設置などの準備に追われている。


泰安原油流出事故（昨年１２月７日）発生から約１４０日。泰安で５月１２日まで開催される水産物祭りは、住民が自発的に準備している。

チュ・キョンウォンさん（５３）は「政府が泰安の水産物は安全だと発表した。ワタリガニ・ヒラメ・イイダコなど海産物も例年以上に多く獲れ、いい雰囲気で観光客を迎えられそうだ」とし「祭りをきっかけに地域経済を回復させたい」と語った。

観光客が安く新鮮な海産物を味わえるよう、原産地と価格を表示した販売場を設置した。民泊・ペンションなど宿泊業者も宿泊代を普段の２－３割引きで観光客を迎える。

ユン・ヒョンドン白砂浜商店街・繁栄会代表は「泰安を訪れた１００万人のボランティアに感謝の気持ちを込めて祭りの準備した。泰安の浄化された海岸を訪れて食べ物や名所を楽しんでくれることが助けにつながる」と述べた。

原油流出事故以来、観光客の足が途絶えた泰安に、徐々に活気が戻りつつある。一部の地域ではまだ防除作業が行われているが、政府の支援金を待つばかりでなく、自ら立ち上がろうという雰囲気が感じられる。

泰安半島の最南端にあるヨンモク港でも、５月２日から６月８日まで水産物祭りが開かれる。