妊婦に変装した本紙記者は21日、ソウル新村(シンチョン)のL産婦人科を訪ねた。病院の待合室には大学生に見える一組の男女と、あどけない顔の10代の少女が押し黙り、宙を見つめていた。記者は看護師に「妊娠中絶手術(人工中絶)が可能か」と尋ねた。看護師は迷いもなく親切な説明を続けた。「うちの病院は安いほうですよ。院長先生が痛くないように手術をします。30分あれば終わります。時間が経つほど(妊娠期間が長くなるほど)手術の費用が高くなるので早く決めた方がいいですよ」
看護師は書類を一式を差し出して「健保や国税庁に記録が残らない方がいいでしょう。同意書をお願いします」と話した。秘密を守るという意味だった。法律に規定されている中絶理由や胎児の父親の同意を聞くなどの手続きは一切なかった。母子保健法上で許可されている人工中絶は▽胎児の遺伝的な欠陥▽性的暴行を初めとする犯罪による妊娠▽両親の身体的な欠陥――どの場合であり、きわめて制限されている。
看護師は書類を一式を差し出して「健保や国税庁に記録が残らない方がいいでしょう。同意書をお願いします」と話した。秘密を守るという意味だった。法律に規定されている中絶理由や胎児の父親の同意を聞くなどの手続きは一切なかった。母子保健法上で許可されている人工中絶は▽胎児の遺伝的な欠陥▽性的暴行を初めとする犯罪による妊娠▽両親の身体的な欠陥――どの場合であり、きわめて制限されている。
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