21日、韓日首脳会談はなごやかな雰囲気の中で始まった。李明博(イ・ミョンバク)大統領は「韓日両国が過去を直視し、共同のビジョンを持って未来に向かって歩もう」と述べ「両国が強い風にも揺らぐことのない、しっかりと根を張った木のような韓日新協力時代を構築しよう」と話した。福田康夫日本首相は「日韓関係は一衣帯水」とし「両国国民の心の疎通と繁栄のために努力しよう」と答えた。両首脳は「日韓関係を成熟したパートナーシップに格上げすること」で合意した。
会談の中ではさまざまな分野で神経戦が行われた。福田首相は韓日自由貿易協定(FTA)の交渉再開に3回も言及し「6月中の実務交渉」を強調した。李大統領はその度に「部品、素材産業分野の実質的な交流および協力を促進しなければならない」と述べるなど具体的な返答は避けた。福田首相は「日本が国連の安保理常任理事国になれるよう、協力を」と要請した。李大統領は「在日韓国人の参政権問題が1日も早く解決されるように努力してほしい」と要請した。福田首相は「(参政権問題は)頭の痛い問題…」としながらも顔にはほほえみを浮かべていたという。
両首脳は会談後、共同記者会見を行った。次はインタビューの内容。
--北核、日本人拉致問題を解決するために韓日関係をどのように構築していくのか。
(福田首相)「李大統領から“非核・開放・3000”政策について聞いた。この政策は拉致、核、ミサイル問題などさまざまな問題を解決し、(北朝鮮との)国交を正常化させるという日本の政策と意思を同じくするものだ。韓日首脳の間、これまでよりもますます緊密な協力ができると思う。韓国と日本が協力し、さらには米国と協力し北朝鮮を動かさなくてはならない」
--独島(ドクト、日本名・竹島)や過去の問題が再燃した場合、未来志向的な両国の関係が実質的な効果を収めることができるのか。
(李大統領)「その質問が出てこなければと思っていたが、やはり出てきた。韓日関係は遠い過去の歴史を私たちが常に記憶するほかない。しかし過去にしばられ、それが未来へ向かう私たちの足かせになってはいけない。歴史認識に関する問題は日本が解決しなければならないことであり、韓日両国が未来へ向かうことに制約を受けてはならない。政治家はときどき、耳苦しい発言をする。しかし政治家が発言することにいちいち敏感なる必要はない。過去が繰り返されることで、振り出しに戻りはしない。今後、共に歩むことができると考えている」
--天皇の訪韓を招請したのか。韓日FTA交渉の中断をどのように解決していくのか。
(李大統領)「原則的に考えて、日本の天皇が韓国を訪問できない理由はない。韓日関係から経済問題を見つめた場合、部分的に格差が多々あるのも事実だ。格差をそのままにして(FTAを)進めれば、大きな格差が広がる可能性も否めないという心配が韓国にはある。FTA問題を交渉する以前に、企業間の問題、脆弱な部分での相互協力を前提にし、両国にとってプラスになる方向へ進むべきだ」
--韓日間の貿易逆調が深刻だ。
(福田首相)「日本と韓国の企業間協力、経済連携協定(EPA)、自由貿易協定(FTA)交渉再開について互いに努力することで合意した。EPA、FTAの進展により日韓の経済問題が解消されるのではないかと期待している」
この日、会談は首相官邸で午前9時40分から10時55分までの1時間15分に渡って行われた。当初の計画よりも5分短縮された。韓米首脳会談が予定より、20分以上延びたのとは対照的だった。
会談の中ではさまざまな分野で神経戦が行われた。福田首相は韓日自由貿易協定(FTA)の交渉再開に3回も言及し「6月中の実務交渉」を強調した。李大統領はその度に「部品、素材産業分野の実質的な交流および協力を促進しなければならない」と述べるなど具体的な返答は避けた。福田首相は「日本が国連の安保理常任理事国になれるよう、協力を」と要請した。李大統領は「在日韓国人の参政権問題が1日も早く解決されるように努力してほしい」と要請した。福田首相は「(参政権問題は)頭の痛い問題…」としながらも顔にはほほえみを浮かべていたという。
両首脳は会談後、共同記者会見を行った。次はインタビューの内容。
--北核、日本人拉致問題を解決するために韓日関係をどのように構築していくのか。
(福田首相)「李大統領から“非核・開放・3000”政策について聞いた。この政策は拉致、核、ミサイル問題などさまざまな問題を解決し、(北朝鮮との)国交を正常化させるという日本の政策と意思を同じくするものだ。韓日首脳の間、これまでよりもますます緊密な協力ができると思う。韓国と日本が協力し、さらには米国と協力し北朝鮮を動かさなくてはならない」
--独島(ドクト、日本名・竹島)や過去の問題が再燃した場合、未来志向的な両国の関係が実質的な効果を収めることができるのか。
(李大統領)「その質問が出てこなければと思っていたが、やはり出てきた。韓日関係は遠い過去の歴史を私たちが常に記憶するほかない。しかし過去にしばられ、それが未来へ向かう私たちの足かせになってはいけない。歴史認識に関する問題は日本が解決しなければならないことであり、韓日両国が未来へ向かうことに制約を受けてはならない。政治家はときどき、耳苦しい発言をする。しかし政治家が発言することにいちいち敏感なる必要はない。過去が繰り返されることで、振り出しに戻りはしない。今後、共に歩むことができると考えている」
--天皇の訪韓を招請したのか。韓日FTA交渉の中断をどのように解決していくのか。
(李大統領)「原則的に考えて、日本の天皇が韓国を訪問できない理由はない。韓日関係から経済問題を見つめた場合、部分的に格差が多々あるのも事実だ。格差をそのままにして(FTAを)進めれば、大きな格差が広がる可能性も否めないという心配が韓国にはある。FTA問題を交渉する以前に、企業間の問題、脆弱な部分での相互協力を前提にし、両国にとってプラスになる方向へ進むべきだ」
--韓日間の貿易逆調が深刻だ。
(福田首相)「日本と韓国の企業間協力、経済連携協定(EPA)、自由貿易協定(FTA)交渉再開について互いに努力することで合意した。EPA、FTAの進展により日韓の経済問題が解消されるのではないかと期待している」
この日、会談は首相官邸で午前9時40分から10時55分までの1時間15分に渡って行われた。当初の計画よりも5分短縮された。韓米首脳会談が予定より、20分以上延びたのとは対照的だった。
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