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「韓国のコメ受け取らない」ベトナムへコメ確保に向かう
金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長がベトナム、中国訪問を計画中であることがわかった。
ベトナムを訪問した後、帰国する際、中国に立ち寄るということだ。ベトナムまでは距離があるため、今回の訪問は、過去、利用してきた列車ではなく、航空機を利用するものと予想される。
北京内の複数の北朝鮮消息筋は17日「金委員長が早ければ5月初め、ベトナムと中国を同時に訪問する」とし「北朝鮮警衛局及び保衛部の要員たちが、北京とベトナムのハノイに派遣され、保安事情を点検している」と伝えた。
彼らによると、金委員長の訪問目的は大きく3つ。まずコメの確保。現在、北朝鮮の食糧事情が危機といわれているほど、コメは不足している。ベトナムはコメの3毛作が可能なだけにコメの収獲が豊かな地域だ。中国の食糧事情もほかの国々に比べて豊かな方だ。ある消息筋は「北朝鮮は韓国の提供するコメは受けとらない方針を決めたようだ」と伝えた。
2つ目の目的はベトナムのドイモイのノウハウを学ぶことだ。金委員長は「北朝鮮が学べる最も現実的な開放モデルはベトナム」と何回も強調してきた。
3つ目は今年、執権2期目を迎えた胡錦濤主席との血盟関係強化だ。李明博政権スタート以後、韓中関係が相対的に疎かになったことを利用し、中国との伝統的な血盟関係を確固に押し堅めようという計画だ。しかし中国外交部長の姜瑜スポークスマンは17日「そうした話(金委員長訪中)は聞いていない」と否認した。
金委員長は2000年5月と2001年1月、2004年4月、2006年1月など4回、中国を訪問している。
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