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<三星疑惑捜査発表>「金勇?弁護士の陳述、信憑性に欠ける」

今回の特検捜査で金勇澈(キム・ヨンチョル)弁護士が暴露したいわゆる「検事への餅代受け渡し」疑惑は取調べが終結した。その理由は、具体的な証拠がなく、金弁護士の陳述にも食い違いがあるからだ。

金弁護士は三星(サムスン)グループが検察の主要幹部数十人に毎年、韓国固有の節句と夏期休暇の際に数百万~数千万ウォン(数十万~数百万円)のわいろを定期的に提供していたという疑惑を提起した。金弁護士は自分の主張が正しいことを証明するために次々とロビーの対象になった検察の幹部5人の実名を公開した。林采珍(イム・チェジン)検察総長と李貴男(イ・クィナム)大邱(テグ)高等検察庁長、また李鐘伯(イ・ジョンバク)前国家清廉委員長は林総長の人事聴聞会の前日である昨年11月12日、李鍾燦(イ・ジョンチャン)民政首席と金成浩(キム・ソンホ)国情院長(当時候補)は3月5日の記者会見の際に言及した。金弁護士は国税庁・金融監督院・公正取引委などには「0」がもう1けた多くつく巨額のロビーを定期的に提供していたという発言もした。

特検は実名が公開された5人のほかに金弁護士が非公開で言及した検察の幹部、約10人についても捜査を行った。ロビー担当者として指名された三星の役員、30人あまりを召喚調査し、彼らの口座追跡も並行して行った。実際にロビーがあったのかを糾明するために、関係者らの飛行機の搭乗記録、ゴルフ場の出入記録まで細かくチェックした。


特検はしかし、組織的なロビーの痕跡は発見できなかったと明らかにした。特検は捜査結果の発表文を通じて「疑惑はあるが、ロビー疑惑の関係者が全面的に否認している上、広範囲な捜索と口座追跡でも糸口を見つけ出せなかった」と取調べの終結理由を説明した。

金成浩国情院長について金弁護士は「1999年の春ごろ昌原(チャンウォン)地検の次長に在職していた際に500万ウォン(約51万円)の古小切手を直接手渡しした」と主張した。特検は金弁護士の飛行機搭乗記録まで確認した。しかし金弁護士は本人の陳述とは違い99年1月金海(キムヘ)空港に一度行ったことがあるだけだった。特検は金弁護士の陳述には信憑性が薄いと結論を下した。

金容疑者は「李鍾燦民政首席が2000年の夏、三星本館28階の李鶴洙(イ・ハクス)室長の事務室を訪れ、金を受け取った」と主張した。これについて特検は「三星(サムスン)職員の朴某氏が金の入った封筒を持って行くのを自分が見たというのは金弁護士の陳述しかない」と一蹴した。また特検は当時、金弁護士の席からは事務室の間にあるエレベーターで職員の朴氏の事務室や28階に通じる階段が見えず、信憑性に欠けると判断した。

林采珍検察総長についての陳述も時期が食い違うこともあり、信頼できる情報ではないと判断した。

特検は金弁護士が言及した三星の管理対象検事の数も少ないときは数十人、多いときは50人あまりも、陳述の場所や時期によって変わったと指摘した。ロビーの金額も多くは1000万ウォン(約102万円)といったが後日、2000万ウォン(約205万円)に増額して陳述したという。餅代受け渡し疑惑を提起した目的についても話の内容を変えたという。公訴の時効が過ぎ、処罰が不可能なことはわかっているが、三星秘密資金と経営権の不法継承事件の捜査を促すためだと陳述していたが、突然、拘束捜査を要求する場面もあったとのことだ。

特検は「検察で捜査をした際には、特検の調査を要求し、特検の調査のときには検察捜査を要求するなど金弁護士の陳述と態度がコロコロと変わった」と強調した。

金弁護士自らも「証拠不足、公訴時効の満了などで処罰が不可能だという結論が下される可能性が高いので、これ以上陳述に応じない」という立場を明らかにしたと言及した。



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