中国人は赤色と黄金色を愛する。 財産と名誉を意味するからだ。 この夏に五輪を控え、いま北京にはこうした‘カラーブーム’がさらに強まっている。 ビジネスをする企業がこうしたトレンドを見逃すはずはない。

真露が中国酒類市場で勝負に出る。 武器は‘カラーマーケティング’だ。 尹鍾雄（ユン・ジョンウン）社長は最近、記者らに対し「北京五輪を控え、中国市場で準備中していることがある。黄金色を好む中国人向けに真露の緑ラベルをはがし、黄金色のラベルをつける」と明らかにした。


現地消費者調査の結果、売上高を２倍ほど増やせるという計算が出てきた。 真露は今年、‘黄金色’焼酎で昨年の２倍以上となる６０万箱（約６７億ウォン分）を販売するという目標だ。

◇中国色を狙え＝三星（サムスン）電子上海デザイン研究所は昨年、中国市場向けの‘秦始皇プロジェクト’を進行した。 黄金色と赤色を中心に竜・雲文様をテレビにデザインし、１台５０００万ウォン（約５００万円）を超える価格で販売した。 会社側は「北京五輪の開幕まで８８８台（８は中国人が好む数字）を限定販売する」と明らかにした。 黄金色の携帯電話機も販売する予定だ。 携帯電話の側面と裏面に１８Ｋを使う。

現代（ヒョンデ）自動車は今月初め、中国型「アバンテ」を公開した。 国内にない黄金色・緋色モデルもある。 「これまでデザインに中国人の好みを十分に反映できていなかったという指摘を勘案した」という説明だ。

国際貿易研究院のチョン・ファンウ研究委員は「中国人は黄金色と赤色を自分たちの色だと信じているため、外国の製品がその色を使えば中国を尊重しているという意味として受け止める」と説明した。 →②へ続く