「一日は短いが、シーズンは長い」－－。

ＬＡドジャースの朴賛浩（パク・チャンホ、３５）が読売ジャイアンツの李承燁（イ・スンヨプ、３２）の２軍生活を切ない心情で見守っている。 同時に、李承燁の不振に対する自らの診断と助言も惜しまなかった。


１５日にドジャースタジアムで会った朴賛浩は「インターネットを通して李承燁が２軍へ行ったことは知っている。残念だ」と慎重に話し始めた。

朴賛浩が判断した李承燁の最も大きな問題点は「メンタル（精神）」だ。 頭を指差しながら朴賛浩は「頑張らなければという負担感があまりにも大きいのだろう」とし「まずはここから抜け出すことだ」と強調した。

李承燁が負担感を抱くことになったのは「北京五輪最終予選のため」というのが朴賛浩の考えだ。 この大会で李承燁は打率４割７分８厘（２３打数１１安打）２本塁打１２打点５得点をマークし、韓国の五輪本戦行きに貢献した。 まさにこの好成績のため李承燁は「日本でも頑張らなければ」という思いと、これによる心理的圧迫感により、不振に陥った、という判断だ。

また朴賛浩は韓国野球選手の‘精神姿勢’を取り上げた。 「幼い頃から生死をかけるような雰囲気で野球をしてきたため、不振に対して選手本人が容認できない」ということだ。 「それで焦ってしまうが、まさにこの‘パリパリ’（早く早く）が人を苦しめる」と説明した。

さらに朴賛浩は「韓国人は恥を死よりも嫌う」とし「安定した気持ちで楽しみながら野球をすべき」と要請した。

朴賛浩は「李承燁は実力と才能を兼ね備えている。 必ずできる選手。 いつでも３０本塁打は可能」とし、李承燁に対する絶対的な信頼を表した。