‘ノーベル賞級の世界碩学の招聘、図書館の先端化、グローバル金融専門家の育成、老朽キャンパスの再建築推進…’

今後、ソウル大は寄付金を募る際、このように細分化された学校事業を提示する。寄付メニューには‘事業の目標とビジョン’‘寄付者の恩恵’が詳しく明示されている。

例えば１億ウォン（約１０００万円）以上を寄付すれば、学校図書館・美術館・駐車場などを無料で利用でき、１０億ウォン以上を寄付すると、ソウル大病院での診療予約や総合健康診断をはじめ、儀式サービスまでが提供される。


巨額寄付者は基金が本来の目的通りに使われているかどうか監督できる。

ソウル大が１４日から寄付者の意志によって寄付形態を細分化する‘寄付者満足型’募金キャンペーンを開始する。国内大学としては初の試みだ。

こうしたソウル大の募金方式は米国の名門大をベンチマーキングした。ハーバード大・エール大・スタンフォード大のような米国の名門大は数年に一度、「集中募金キャンペーン（ＣＡＰＩＴＡＬ　ＣＡＭＰＡＩＧＮ）」を実施している。

‘碩学招聘’‘グローバル学問センター設立’のように明確な事業目標を寄付者に提示する。寄付者は顧客が商品を選ぶように、特定事業を選択して寄付する。

ある事業には資金が集まる一方、寄付者の関心を引くことができなければ閑古鳥が鳴く。市場競争によりヒット商品が生まれるという原理だ。

寄付者には金額により‘財産信託管理’‘生涯医療サービス’などの多彩な恩恵を提供する。また寄付者に基金の運用と用途を管理できる権利も与える。企業がビジネスをするように学校基金を募金するのだ。

◇寄付者が‘基金監督’も

ソウル大募金キャンペーンの大きな特徴は、寄付後にも寄付者が資金の用途を選べることだ。

チュ・ジョンナム発展基金常任理事は「学校が資金の用途を寄付者に持続的に報告する。寄付者が自ら発展委員を引き受け、管理・監督できる制度も整えた」と明らかにした。

チュ・ジョンナム理事は「顧客が事業のビジョンを共有し、その用途を把握する寄付文化が韓国にも定着すべきだ」と語った。