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ソウル北村を観光名所に



ソウル鍾路区嘉會洞・三清洞(ジョンログ・カフェドン・サムチョンドン)の付近一帯、すなわち「北村(ブクチョン)」が伝統文化が息づく街に再整備される。ソウル市と鐘路区によると、北村の街作りはこれまで、韓屋(韓国伝統の家屋)の滅失を防ぎ、保存することに重点が置かれていたが、今後はソウルを代表する観光名所として積極的に開発、管理する、ということだ。

北村をより体系的に管理するためにソウル市は、最近、107万6303平方メートルにのぼる北村一帯を「地区単位計画区域」に指定する案を作り、公告した。地区単位計画が確定すれば、北村では無計画な開発が不可能になり、ソウル市と専門家が事前に十分検討し決めた都市計画によって開発と保存が行なわれることになる。


◇三清洞通りを歩きたい通りに=「ジンソン・ブックカフェ」前から三清公園までの区間(800メートル)は「ソウルデザイン通り」に造成される。来年9月まで歩道を再整備し、歩行者が休憩を取れる空間も十分確保して「歩きたい道」にするということだ。ソウル市と鐘路区によると、同地域は周辺の景観が優れていて、レストランやギャラリーなども多く、北村を代表する通りに適している。景観維持のためにビルの高さを制限し、伝統的な雰囲気と調和する方向に開発を誘導する、というのがソウル市の方針だ。

◇嘉會洞通りを中心に観光活性化=ソウル市と鍾路区は、憲法裁判所から中央(チュンアン)高校までの斉洞(ジェドン)通りと嘉會洞通りを中心に、多様な観光商品を開発、国内外から観光客を呼び込む、としている。斉洞と嘉會洞通りの左右には▽第4代大統領・尹普善(ユン・ボソン)氏の韓屋生家▽訪問客の案内役を務める北村文化センター▽各種の博物館▽映画『酔画仙』の主人公としても有名な朝鮮(チョソン、1392~1910年)時代の画家・張承業(チャン・スンオプ)の生家の跡地--などといった遺跡が密集している。

1930年代に建てられ、史跡に指定された中央高校の本館は、韓流ブームを巻き起こしたドラマ『冬のソナタ』の撮影地としても有名だ。李明博(イ・ミョンバク)大統領が就任する以前まで住んでいた韓屋も観光客が好むコース。

鍾路区は今月初め、チケット1枚で5の博物館に入場できるチケット「北村博物館のフリーパス」を導入した。この一枚で嘉會博物館、ハン・サンス刺しゅう博物館、仏教美術博物館、ドンリム結び目博物館、ソウル鶏文化館を自由に観覧できる。ソウル市は、文化遺産について専門教育を受けている「ソウル文化遺産解説ガイド」のサービスを随時利用できる「北村徒歩観光プログラム(dobo.visitseoul.net)」も運営中だ。



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