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海外旅行中はこの‘マーク’に注意(2)

◇米国=白人優越団体の活動が目立つ。 嫌悪犯罪の最大被害者は原住民・黒人・ヒスパニックだ。 最近になってからは韓国・中国人などアジア出身者も標的になっている。 FBIの統計によると、06年の米国全域の嫌悪犯罪は7722件にのぼる。 被害者は計9645人で、うち大半がアフリカ系米国人だ。 アジア出身の被害者も4.8%にのぼった。

◇ドイツ=ネオナチの暴力が社会問題化している。 第2次世界大戦以降、ドイツ政府はナチ活動を強力に抑制した。 しかし90年の東・西ドイツ統一後、失業率の増加に不満を抱いた10代が人種主義運動に加わった。 彼らは難民・移住労働者の宿舎を襲撃、放火している。 またドイツ内の人種主義団体がドイツ国内法を避けて米国・カナダなど第3国にサーバーを置き、ウェブサイトを運営するケースが多いため、頭を痛めている。 ナチズムの伝統的な象徴であるハーケンクロイツ(かぎ十字)の使用が禁止されると、ナチ突撃隊など変形したシンボルがたくさん使われている。

◇フランス・英国=ユダヤ人(60万人)・イスラム教徒(550万人)の割合が高いフランスも嫌悪犯罪に苦しんでいる。 05年10月、北アフリカ出身のイスラム教徒の青年2人が警察の追撃を受けて感電死した事件をきっかけに、イスラム教徒の移民者による暴動が発生した。 政府は非常戒厳令まで発動し、何とか事態を収拾した。 昨年11月にもパリなど全域で3日間、移民者による暴動が発生した。


植民統治の経験が多い英国も同じだ。 主にアフリカ系の人口比率が高いブリストル・ロンドン・リバプール・マンチェスター・バーミンガムなどで暴動が起きた。 統計によると、04年の黒人少数階層のうち8万7000人余が人種嫌悪犯罪の被害を受けている。



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