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検脈器は手首を乗せれば自動で脈を測り、28種の脈の種類のうち重要な10種を正確に区分する。(韓国韓方医学研究院) |
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舌診器は黄苔(上)と混合苔(下)など舌苔を正確に区分し出す。 |
韓方医学研究院キム・ジョンヨル博士、臨床結果データベース化で誤診を減らす
韓国韓方医学研究院診療研究部キム・ジョンヨル博士(49)は、韓方医学(東洋医学)の科学化を手がける韓方医だ。現代科学で作った診断機器が韓方医に代わって診断できるようにしようという構想を現実化しているのだ。多くの患者たちの臨床結果と韓方医たちの経験をデータベース化し、ロボットが脈を測るほか、舌に生えた舌苔の種類と顔つきの区別を正確にさせようというものだ。これで韓方医の感覚の差から起こる誤診を最小化し、四象医学上、異常体質の分類も標準化される。彼が主導して開発している診断装備はロボット検脈器、舌診器、顔分別器などだ。
すでにロボット検脈器と舌診器は実験試作品が開発され、顔分別器は昨年から開発が始まっている。彼は「検脈と舌苔の区分、顔の色や目鼻立ちをきちんと分別しただけでも患者の状態を相当部分把握することができる」とし「ロボット検脈器と舌診器が韓方医より正確に把握する」と話している。
◇ロボット検脈=脈は太さと強弱を同時に測る。ロボット検脈器は患者が手首を乗せると脈が走る部分を自ら正確に探して測る。彼は現在わかっている28種類の脈のうち10種類をロボット検脈器ができるようにした。キム博士のチームは脈を計る際の測定方法と区別法を見出し、あるベンチャー企業が機器を作りだした。キム博士は「韓方医の頭脳に当たるロボット検脈器の核となるアルゴリズムは研究チームが開発し、韓方医の手に当たるロボット検脈器のハードウェアは企業が作った」と説明した。
脈の中で浮脈というのがある。脈が浮かんでいるという意味だ。こうした脈は最初に軽く押したときは脈が強く感じられるが、強く押せば脈がほとんど感じられない。こうした人はエネルギーがすぐ消耗される人で、くたびれるのが早い。ロボット検脈器は浮脈を含めて沈脈、大脈、細脈など10種類を韓方医よりさらに正確に測る。→②へ
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