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「OBの監督をしていた80年代、ホームの大田(テジョン)球場の外野席には椅子がなかった。ファンが土の上でサムギョプサル(豚バラ肉)を焼きながら試合を観戦することもあった。 選手を呼んで酒を一杯勧めたりもした。 いま考えてみると、当時はいい時代だったと思う」。
金星根(キム・ソングン)SK監督は先月行われたオープン戦の期間中、過去を回想していた。 サムギョプサルを食べながら野球を楽しむのは永遠に不可能なのか。
SKがこうした夢を実現するプロジェクトを進めている。 仁川(インチョン)文鶴(ムンハク)球場の外野席に‘サムギョプサルゾーン’を設置する、というものだ。
サムギョプサルを焼いて食べるのは難しいが、‘外野席の上段で肉を焼いて売る’というコンセプトだ。 これは「会食場所を野球場にすればどうか」というアイデアから出てきた。 野球場で肉を食べながら会食をすれば、新たな観客を呼び込めるということだ。
参考の対象は米国のマイナーリーグだった。 昨年SKの職員が訪れたトリプルAの球場からヒントを得た。 幅20メートルの外野席上段の通路でバーベキューを販売しているのを見て「これだ」と思ったという。
文鶴球場を管理する仁川施設管理公団もこのアイデアを現実化するのに積極的だ。 しかし越えるべき山は多い。 外野席の多くの椅子を撤去しなければならない。 仁川市とも協議しなければならず、安全性も問題だ。
すでに子どもファンのためのトラム列車を文鶴球場で運行する計画を発表しているSKワイバーンズ。 今シーズン‘幸せな野球場づくり’をコンセプトに‘スポーテイメント’に取り組んでいるSKがどんな結果を得るかに他の球団も注目している。
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