現代・起亜（ヒョンデ・キア）車がそれぞれ今年１－３月期、過去最高の実績を収めた。前年同期に比べて国内販売が大幅に減った他の企業とは対照的だ。

現代車は今年１－３月、国内・海外で７１万２５２９台を販売した。四半期別の販売台数が７０万台を超えたのは今回が初めて。従来１－３月は販売が低調な時期にあたる。

新車発表が大きな効果をもたらした。昨年１１月から販売されている「ソナタ・トランスフォーム」は最多販売車種（３万６４０４台）を守った。「ジェネシス」も７９８２台が売れ、国内大型車市場で１位になった。海外ではインド法人が３月に最高の販売実績を記録し、中国・トルコでの販売も好調だった。


起亜車は「モーニング」が軽自動車に編入されたことで販売台数が伸びた。「モーニング」は１－３月期、昨年１年間の販売台数とほぼ同じ２万６０２５台が売れた。「ソナタ」に次ぐ内需販売２位。

一方、ＧＭ大宇（テウ）、ルノー三星（サムスン）、双龍（サンヨン）車は内需販売が９．７－１７．７％減少した。

現代、起亜車の１－３月期の内需市場シェアは７７．７％（輸入車除外）に達した。０６年の７３．１％、昨年の７３．６％に続いて増加が続いている。

現代・起亜車が最近シェアを大幅に増やしたのは、「国内消費者が好む新車を発表し、マーケティングに力を注いできたため」と分析されている。また、他の企業が競争力のある新車を出していない点も理由だ。

しかし、韓国進出を宣言したトヨタなど日本の大衆車が現代・起亜車の市場シェアを脅かすと予想される。

ウリ投資証券のアン・スウン研究員は「現代・起亜車は輸入車に対する競争力を高める一方、他の国内自動車企業は内需市場戦略を立て直す必要がある」と述べた。