農心の長寿商品であるセウカンにネズミの頭の一部が、東遠の代表商品であるツナの缶詰に折れたカッターの刃がそれぞれ入っていたことが明らかにされた。予想もしなかったことに両社とも動揺した姿を隠せない。製造過程のミスも問題だが、事故が起こってからの対処にも落第点は免れにくい 。特に初期対応に完全に失敗した。農心や東遠とも問題の製品を届け出た消費者に適当に贈り物を与えて済まそうとしていた。どうして問題が発生したのか把握して解決しようとする努力は見られなかったのか。食品関連企業として持つべき責任感が足りなかったという非難を浴びるほかない。これは根本的に危機が発生したとき、どう対処すればいいのか、原則や基準がなかったからだ。
初期対応が決め手
初期対応が決め手
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