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映画「宿命」(MKDK、キム・ヘゴン監督)を語るうえでソン・スンホン、クォン・サンウを欠かすことはできない。 普段から親しい友人として知られる韓流スター2人が一つの作品に同時にキャスティングされたという点、ソン・スンホンが除隊後に選択した最初の作品という点、そしてクォン・サンウが悪役に挑戦するという点が、この映画に注目が集まる理由だ。
「宿命」は、ウミン(ソン・スンホン)、チョルジュン(クォン・サンウ)、ヨンファン(チソン)、ドワン(キム・インクォン)ら同じ組織で育った男の友情と背信を描いている。
4人はカジノの金を奪い、これが組織に発覚、ウミンは罪を負わされて監獄に入る一方、チョルジュンは組織の勢力を拡大していくというストーリーだ。 典型的なノワール映画といえる。 全体的に重い雰囲気であるため、「感性アクション」「キャラクターノワール」ともいわれる。
激しい映画だが、女性観客のためのファンサービスは完璧だ。 ソン・スンホンはどんなに崩れても、画面に現れる度に女性ファンの感嘆を誘う。 一方のクォン・サンウは‘かっこよく’という考えを完全に捨てているようだ。 しかしこれが意外に率直で安らかな感じを与える。 悪役に挑戦した理由を感じ取ることもできる。
昨年5月にクランクインした「宿命」はこれまで紆余曲折が続いてきた。 撮影が始まってすぐに制作者が死亡し、制作費の調達に問題が生じるなど苦労が多かった。 にもかかわらず2人のトップスターの存在は何より強い映画の存在理由になった。
120分間、トップスターが東奔西走する。 ストーリーに関係なく、若くて美しい俳優を見るだけでも心が癒される。 エンディング後、上半身を見せて運動場を走り回る画面はボーナスだ。 ‘青少年観覧不可’等級で20日に公開される。
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