安養小学生誘拐、殺害事件の有力な容疑者として検挙されたチョン某容疑者が16日夜、安養警察署に押送されている。チョン容疑者は忠南保寧の母親の家で16日午後9時25分ごろ検挙された。(写真=パク・ジョングン記者) |
チョン容疑者「2人の子供知らない、くやしい」
隣人たち「明るい人なのに…驚いた」
16日、警察に逮捕されたチョン某容疑者(39)は、失踪したイ・ヘジンちゃん(10)の家からわずか40メートルほどしか離れていない所の多世帯住宅の借家に5年余り前から暮らしていた。同容疑者は未婚。この日、警察に連行されたチョン容疑者は午後11時15分ごろ安養警察署に到着して取材陣と会い犯行を全面否認した。チョン容疑者は縞模様のTシャツに明るいグレーのトレーニングウェアのズボンを履き、黒のスリッパを履いていた。
次はチョン容疑者との一問一答。
--イェスルちゃんはどこにいるのか。生きているのか。
「知らない。(私は)やっていない」
--どうして犯行に及んだのか。
「知らない」
--納得いかないのか。
「そうだ」
--ヘジンちゃん、イェスルちゃんと教会に一緒に通ったそうだが。
「知らない間柄だ。教会には通っていない」
--警察が昨年12月25日のアリバイを聞いたとき、どうして家にいたと言ったのか。
「そんなことは言っていない」
--それではその日何をしていたか。
「昼には知人に会い、夜には車をレンタルして代行運転をした」
--レンタルした車についていた血痕から2人の子供のDNAが出たのだが。
「今始めて聞いた話だ。よく知らない」
--イェスルちゃん、ヘジンちゃんにすまないじゃないか。
「よくわからない」
--忠南保寧(チュンナム・ポリョン)にはどうして行ったのか。
「母親の家へ行った」
--いつ行ったのか。
「昨日行った」
--では警察にはどうしてつかまったのか。
「分からない。くやしい」
チョン容疑者の家の隣りに暮らすAさん(46)は「普段も素直で親切、明るかった」とし「家もいつも静かで、出入りする人もあまりいなかった」と話した。Aさんは「最近見たのは5~6日前だが、家にいなかったことが多くて印象は薄かった」と付け加えた。
チョン容疑者の家主は「悪い人ではないのに容疑者だというから驚いた」とし「ここに住んでから5~6年たつが、夜に働きに出るのであまり見かけちことはなかった」と伝えた。また「家賃が2年ほど滞っていた」と話した。向かいの家に暮らすBさん(40)は「近くを通り過ぎたとき顔を見たが、町内の住民が容疑者という事実にはまったく驚いた」とし「子供たちを育てる立場としては非常に薄気味悪い」と話した。
チョン容疑者は隣近のビデオ店で『変態天国』『セックスの香り』などという内容のビデオを借りて見ていたことが確認された。ビデオレンタルリストによるとチョン容疑者はホラー・スリラー物を楽しんでいたこともわかった。チョン容疑者がこのビデオ店から借りた28本のビデオリストのうち、半分以上がホラー・スリラージャンルだった。
同じ町内に住んでいたチョン容疑者がヘジンちゃんとイェスルちゃん殺害の容疑者だということに対し、ヘジンちゃんの親は憤りを隠せなかった。
ヘジンちゃんの父親のイ某さん(47)は「このまま終わると思ったが、犯人が捕まって幸いだ」と話した。母親のイ某さん(42)は「この町では皆知っている間柄なのに、まったくの他人でもない人がそんなことをしたというのがくやしい」として涙を見せた。ヘジンちゃんの両親は同町に15年以上暮らしている。
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