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<環境キャンペーン>太陽熱、風力を電気に…“炭素ゼロ都市”ブーム

アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに建設される予定である“炭素ゼロ都市”マスダールの鳥瞰図。石油や石炭など化石燃料に代わって太陽熱など再生エネルギーのみを使うように設計された。



世界のあちこちで“炭素ゼロ都市”が建設されている。

石油や石炭を使わずに二酸化炭素を少しだけしか排出しないか、二酸化炭素排出量分、清浄エネルギーを自ら生産し、炭素排出効果を相殺する環境都市をいう。中国、リビア、カナダ、イギリス、中東など多くの国家が親環境イメージのために競ってこのような都市を作っていると経済週刊誌ビジネスウィークが最近、報道した。


◇220億ドル投入超大型プロジェクト=炭素ゼロ都市のうち最大規模は先月9日に建設に着手したアラブ首長国連邦(UAE)首都アブダビの“マスダールシティ”だ。“マスダール”はアラビア語で“源泉”という意味だ。220億ドルが投入されるこの都市は、石油や石炭など炭素ガスを排出する化石エネルギーを全く利用せず、太陽熱で電気を生産する。7段階にわたって2016年に完工される見通しだ。マスダールプロジェクト開発を指揮しているカレド・アワド氏は「風を多く利用して最大限の電気生産が可能になるように風力発電タービンを適切に配置した」と明らかにした。

中国の東海岸にある崇明島で推進されている13億ドルの“東灘プロジェクト”もある。2050年、完工されたときには人口が50万人に達する。デンマークで推進されている“H2PIA”プロジェクトは、小規模だが都市次元では初めて水素エネルギーを本格活用するという点で注目されている。太陽熱と風力エネルギーで水素燃料電池を充電し、住宅数百軒と自動車の電源として使う予定だ。場所は未定だ。

◇賛否が対立=ビジネスウィークは「炭素ゼロ新都市建設ブームをめぐり肯定論と批判論が対立している」と伝えた。米タフツ大学アン・ラパポート教授は「このような巨大プロジェクトが推進されればその過程で親環境技術開発に大きな進展がある」と肯定的に評価した。はじめから未開発の地にこのような方法で新都市を建設すれば親環境的に作りも相対的に易しい。

一方、脱炭素都市研究所のデニアル・ラーチ研究員は「新都市をこのように作るのにかかるお金があれば、既存都市が排出する二酸化炭素量を画期的に減らすことができる」と皮肉った。ロッキーマウンテン研究所マイケル・キンスリー研究員も「新都市を設計、建築、補修しながらできるノウハウがロンドンやロサンゼルスのような既存の大都市に伝わるかは疑問」と言った。広告用で終わって現実化されるか疑問だという批判もある。米国フェニックス近隣で推進された実験的な親環境都市は1970年に着工されたが、まだ完工されていない。



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