「亀甲船と戦った日本の船を知っていますか」
12日午後、京畿道城南(キョンギド・ソンナム)のキョンウォン大(李吉女総長)イェウムホール。615人が入る1、2階の座席を学生たちがぎっしりと座った。李御寧(イ・オリョン、76、梨花女子大学教授)本紙中央日報顧問の「グローバル人材育成のための知性学講義」を受けるためだ。
「李舜臣(イ・スンシン)と亀船を知らない学生はいないですよね。では亀船を相手にした日本の船はどのようなかたちをしていたのか知っていますか」
李顧問が尋ねると学生たちが首をかしげた。李顧問は「実はこの答えを知っている人はほとんどいない」とし「それは‘自分のこと’しか知らず‘グローバリゼーション(Glabalization・国際化)’されていないから」と話した。
また「グローバリゼーションは自分と違ったことを関係づけて考え、それについて関心を持つことだ」と説明した。李顧問は「韓国語を詳しく見てみよう。外来語を導入すると必ず韓国語を付ける。‘駅前(ヨクチョン・アップ=韓国語では漢字語の“駅前”の後に固有語の“前”を意味するアップがつく)’‘妻の実家(チョガ・チプ=漢字語の“妻家”に固有語で家を意味する“チプ”がつく)’など、みな漢字語に韓国語を付けたのだ。一方、英語はラテン語などを受け入れているが、そのようなケースはほとんどない」と述べた。
韓国は、民族はもとはひとつでも、多文化を吸収するグローカライゼーション(Global+Localization)の素質を多く持っているということだ。李顧問は「コースになっている西洋料理とは違い、韓国にはあれこれ混ぜるビビンパがある」と述べ「まさにそのようなミックスする精神をいつも心に抱いてグローバルな世界へ進んでほしい」とアドバイスした。
文化と芸術界の著名人12人がリレーで講義するキョンウォン大の「知性学」(2単位)講座が人気だ。600人の学生はもちろん、名講義を聞こうと教職員や住民までが訪れる。この日も授業を履修できなかった学生と職員らは校内放送とインターネットで講義を聞いた。
チョン・ソクウォンさん(20、会計学科2年)は「どんな学問でも哲学的に、新しい視野から見てこそグローバルな人材になれると気づかせてくれた」と話し「これから受けるリレー講義も楽しみだ」と感想を述べた。学校の建物管理職員のチョン・ソンギュさん(54)は「学生たちもこのような名講義を聞けば授業料が惜しくないはず」と話した。
◇著名人を講師に迎え=6月4日まで毎週水曜日午後3時から2時間、著名人が教壇に立つ。『孤将』を書いた小説家の金薫(キム・フン)さん、『太王四神記』『砂時計』を制作したプロデューサー金鐘学(キム・ジョンハク)さん、歌手の趙英男(チョ・ヨンナム)さん、舞台女優の朴正子(パク・チョンジャ)さん、国楽の張思翼(チャン・サイク)さん、映画俳優イ・スンジェさんら、豪華な講師陣を迎える。テーマは「グローバル時代の文化、文化人」だが、講義をする著名人は経験談や海外の事例を自由に紹介して学生らと向き合う。
この講座は学生と地域の住民によく知られている。昨年の1学期「グローバル時代の韓国、韓国人」というテーマで鄭雲燦(チョン・ウンチャン)ソウル大教授、孫石熙(ソン・ソクヒ)アナウンサーら著名人12人がリレー講義をしたのが始まりだった。
2学期には「他文化と経済を理解する世界人」をテーマに金鍾甲(キム・ジョンガプ)ハイニックス半導体社長ら経営人10人が講義を行った。国内の大学で著名人を何人か招待し、特別講議をしたことはあったが、一学期に12人を毎週招待したのはキョンウォン大が初めてだった。
反応も熱かった。学校側は履修者の希望者が押し寄せ、当初の受講定数を300人から600人に増やし、講義の場所も一般の教室から大講堂に変えた。住民と保護者にも開放すると孫石熙アナウンサーの講義には主婦だけでも50人以上が押し寄せた。今年も受講申請者が押し寄せ、たった2分で締切られた。この講義に2度出席する学生も多い。
講義の司会を務める金徳俊(キム・トクジュン、教養学部)教授は「教養のための読書を普段しない学生らの知識の偏りを防ぎ、まんべんなく教養と広い視野を育てるため」だとし「学生と保護者、住民の反応が良く、講座をもっと内容豊かなものにしたい」と話している。
李御寧(イ・オリョン)中央日報顧問が12日、キョンウォン大学のイェウムホールで「グローバル時代の文化、文化人」というテーマで講義を行っている。キョン園大はこの日から各界の著名人12人を招待し毎週水曜日に講義を行う「知性学リレー講座」を開始した。(写真=崔勝植記者) |
12日午後、京畿道城南(キョンギド・ソンナム)のキョンウォン大(李吉女総長)イェウムホール。615人が入る1、2階の座席を学生たちがぎっしりと座った。李御寧(イ・オリョン、76、梨花女子大学教授)本紙中央日報顧問の「グローバル人材育成のための知性学講義」を受けるためだ。
「李舜臣(イ・スンシン)と亀船を知らない学生はいないですよね。では亀船を相手にした日本の船はどのようなかたちをしていたのか知っていますか」
李顧問が尋ねると学生たちが首をかしげた。李顧問は「実はこの答えを知っている人はほとんどいない」とし「それは‘自分のこと’しか知らず‘グローバリゼーション(Glabalization・国際化)’されていないから」と話した。
また「グローバリゼーションは自分と違ったことを関係づけて考え、それについて関心を持つことだ」と説明した。李顧問は「韓国語を詳しく見てみよう。外来語を導入すると必ず韓国語を付ける。‘駅前(ヨクチョン・アップ=韓国語では漢字語の“駅前”の後に固有語の“前”を意味するアップがつく)’‘妻の実家(チョガ・チプ=漢字語の“妻家”に固有語で家を意味する“チプ”がつく)’など、みな漢字語に韓国語を付けたのだ。一方、英語はラテン語などを受け入れているが、そのようなケースはほとんどない」と述べた。
韓国は、民族はもとはひとつでも、多文化を吸収するグローカライゼーション(Global+Localization)の素質を多く持っているということだ。李顧問は「コースになっている西洋料理とは違い、韓国にはあれこれ混ぜるビビンパがある」と述べ「まさにそのようなミックスする精神をいつも心に抱いてグローバルな世界へ進んでほしい」とアドバイスした。
文化と芸術界の著名人12人がリレーで講義するキョンウォン大の「知性学」(2単位)講座が人気だ。600人の学生はもちろん、名講義を聞こうと教職員や住民までが訪れる。この日も授業を履修できなかった学生と職員らは校内放送とインターネットで講義を聞いた。
チョン・ソクウォンさん(20、会計学科2年)は「どんな学問でも哲学的に、新しい視野から見てこそグローバルな人材になれると気づかせてくれた」と話し「これから受けるリレー講義も楽しみだ」と感想を述べた。学校の建物管理職員のチョン・ソンギュさん(54)は「学生たちもこのような名講義を聞けば授業料が惜しくないはず」と話した。
◇著名人を講師に迎え=6月4日まで毎週水曜日午後3時から2時間、著名人が教壇に立つ。『孤将』を書いた小説家の金薫(キム・フン)さん、『太王四神記』『砂時計』を制作したプロデューサー金鐘学(キム・ジョンハク)さん、歌手の趙英男(チョ・ヨンナム)さん、舞台女優の朴正子(パク・チョンジャ)さん、国楽の張思翼(チャン・サイク)さん、映画俳優イ・スンジェさんら、豪華な講師陣を迎える。テーマは「グローバル時代の文化、文化人」だが、講義をする著名人は経験談や海外の事例を自由に紹介して学生らと向き合う。
この講座は学生と地域の住民によく知られている。昨年の1学期「グローバル時代の韓国、韓国人」というテーマで鄭雲燦(チョン・ウンチャン)ソウル大教授、孫石熙(ソン・ソクヒ)アナウンサーら著名人12人がリレー講義をしたのが始まりだった。
2学期には「他文化と経済を理解する世界人」をテーマに金鍾甲(キム・ジョンガプ)ハイニックス半導体社長ら経営人10人が講義を行った。国内の大学で著名人を何人か招待し、特別講議をしたことはあったが、一学期に12人を毎週招待したのはキョンウォン大が初めてだった。
反応も熱かった。学校側は履修者の希望者が押し寄せ、当初の受講定数を300人から600人に増やし、講義の場所も一般の教室から大講堂に変えた。住民と保護者にも開放すると孫石熙アナウンサーの講義には主婦だけでも50人以上が押し寄せた。今年も受講申請者が押し寄せ、たった2分で締切られた。この講義に2度出席する学生も多い。
講義の司会を務める金徳俊(キム・トクジュン、教養学部)教授は「教養のための読書を普段しない学生らの知識の偏りを防ぎ、まんべんなく教養と広い視野を育てるため」だとし「学生と保護者、住民の反応が良く、講座をもっと内容豊かなものにしたい」と話している。
この記事を読んで…