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日本初の旅客機開発に約98億円投資…ヨット・ロボットに続き事業拡張を加速
レクサスで名声をとどろかせ、世界の自動車市場を席巻しているトヨタ自動車が開発した飛行機に乗って空を飛ぶ日が近づいている。
トヨタ自動車が日本初の旅客機開発に参入したからだ。旅客機は70~90席ほどの小型で日本が開発した超軽量炭素繊維を使用した最先端技術を利用して製作される。
トヨタ自動車は5日、日本のマスコミを通じてこのような方向で開発されている日本製のジェット機製造事業に100億円の資本を投資するという計画を明らかにした。
日本でのジェット機製造は三菱重工業が主体になり2003年に開始したが、1500億円に達する開発費が大きな障害となっていた。しかし豊富な資金力を持っているトヨタが参入することで弾みをつけることになった。トヨタはすでに2代目社長の豊田喜一郎が1930年代に航空機開発のために研究したという記録を持っている。約100年ぶりに創業者の夢をかなえることでトヨタの技術力とブランドパワーを合体させ、商業性も大きく高める見込みだ。すでに日本航空(JAL)をはじめとする日本とヨーロッパの航空会社は約100台を予約注文している状態だ。初めての運航は2012年になる予定だ。
自動車専門企業として有名なトヨタの「浮気」は旅客機が初めてではない。ブランドパワーと技術力を全面に押し出して進出した「生活コンパニオン」ロボット分野ではすでに競争者たちより1、2歩先に進んでいる。渡辺捷昭社長は「家事や老人介護を支援するロボットを実用化し、主力事業のひとつとして育てたい」と話す。
トヨタはダイハツと日野自動車を次々にグループ化し小型車や大型トラック市場でも影響力を及ぼしている。2005年には富士重工業の筆頭株主に上りつめ、船舶エンジンでも特殊機械設備を製造する重工業分野でもトヨタの旗を翻している。ブランドパワーが影響力を及ぼしながら、トヨタは地域放送にも進出し、技術者のための職業専門学校としてトヨタ工業大学をはじめとした教育事業にも関わっている。自動車を購入するときに使用する消費者金融業や保険業に進出したのはもちろん、住宅や情報技術分野でも「トヨタ帝国」が影響力を高めている。
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