早ければ来年初めから交通カード１枚で全国のバスや地下鉄を自由に乗り降りすることができる見通しだ。

国土海洋部はこうした内容の大衆交通育成法改正案が国会を通過したことにより、来年から施行する計画だと５日、発表した。


交通カードを１つに統一するためにはいくつか準備が必要だ。まず全国のバスと地下鉄の交通カード端末機に全国カードを認識することができる互換用チップを設置しなければならない。このチップは現在開発中だ。互換用チップを既存の交通カード端末機に設置する費用は約１００億ウォン程度になるものと推算される。このお金は政府と地方自治体がバスと地下鉄事業者に支援する計画だ。


全国で使用可能な交通カードも作る。システムが揃えば利用者は全国交通カードを別に購買しなければならない。現在使っているカードもそのまま使うことができるが、全国的に使うことはできない。

キム・ジョンチョル国土海洋部都市交通政策チーム長は「互換用チップ設置は改正法による強制規定で、万一破った場合、行政的制裁も加えることができる」と述べた。キムチーム長は「前払い制交通カードが全国的に通用すれば、後払い制である交通カード兼用クレジットカードは事業者別に別途契約をした後、全国的に常用することができるようになる」と説明した。また全国交通カードで鉄道と高速バスの乗車券も買うことができるようにする計画だ。

◇１１種類交通カードが１つに＝現在、全国で発行されている前払い制交通カードはＵ－ＰＡＳＳ（ソウルバス運送組合）、Ｔ－ｍｏｎｅｙ（韓国スマートカード）など１１種ある。発行枚数は５９３０万枚に達する。これら交通カードは首都圏、江原、忠清、全南、全北、光州、大田、大邱、慶北、釜山、慶南など各圏域内でのみ互換が可能だ。