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おかしなガソリン価格…値上がり?値下がり?



統計庁「1月より下がった」、石油公社「上がった」

京畿道盆唐(キョンギド・プンダン)に住むキム・ユヌさん(38)は最近、ソウルの会社に出勤する際、自家用車の代わりにバスを利用する。ガソリンの価格が高すぎるからだ。キムさんが利用するガソリンスタンドのガソリン価格は、1月に1リットル=1650ウォン(約180円)だったが、先月1700ウォンに値上げされた。


しかし、統計庁の統計は逆だ。統計庁は先月、ガソリン価格が1月に比べ0.2%下がった、と発表した。また、軽油とLPG(液化石油ガス)の価格も下落した、とした。統計庁・許進鎬(ホ・ジノ)物価統計課長は「全国の150のガソリンスタンドを直接訪問し、月3回の調査を行なった」とし「われわれも疑念があり、調査結果を再検討したが、全国にわたり値下げが確認された」と説明した。

だが、韓国石油公社の集計は異なる。先月、ガソリン価格が上昇した、ということだ。ガソリン価格は1月に比べ1.69%、軽油は0.06%、LPGは0.01%それぞれ上がった。また、先月も原油高が続いた。ドバイ原油の2月の平均価格は1月に比べ3.3%上昇した1バレル=90.1ドルだった。

石油公社は、統計庁より多い1100カ所のガソリンスタンドを対象に価格調査を行なう。全国のガソリンスタンドは1万2000カ所。韓国石油公社のチョン・ジンギュ国内調査チーム長は「同じ都市でも、ガソリン価格に(1リットルあたり)最高200ウォンの格差があり、なるべく多くのガソリンスタンドを調査対象にしている」と釈明した。

原油価格が高騰し、韓国石油公社もガソリン価格が上昇したと把握しており、国民も上がったと感じているのに、統計庁だけが「下落した」としているのだ。統計庁の調査が、現実をきちんと反映したものかどうかは、4月に判別される。政府が、リアルタイムで調べた価格の集計をまとめて、発表する計画だからだ。



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