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「東京を次世代代替エネルギー産業のメッカにしたい」。
FC EXPO/PV EXPO 2008(国際水素燃料電池展示会/国際太陽電池展示会)を主催したReed Exhibitions JapanのTad Ishizumi CEOの言葉だ。
以下は28日の展示会事務局でTad Ishizumi CEOのインタビュー内容。
--今回の展示会の規模は。
「次世代エネルギー開発を主導しているヨーロッパ各国、米国、日本をはじめ、20カ国余が参加した。 FC EXPOの場合、500社余が参加し、3万人余が参観すると予想している。 PV EXPOの場合、150社余の参加を目標にしていたが、ほぼ2倍の企業が申請し、驚いている」
--今回の展示会で注目すべき点は。
「水素燃料電池の核心技術の一つが燃料電池貯蔵タンクだが、この製品が大きく向上した。 個人的には、水素燃料電池自動車の商用化を操り上げるのに大きく寄与すると見ている。 もう一つはこれまで燃料電池は各種部品・材料などの高い単価のためコスト競争力の確保が難しかったが、今回の展示会で大きく低下した単価を確認することができた。 最後に燃料電池技術の発展でさまざまなアプリケーションが展示され、試演を通じて応用段階にまで達したことを確認できた」
--なぜ太陽電池(1回)より水素燃料電池(4回)展示会を先に開催したのか。
「わが社が主管するネプコン展示会があるが、そのネプコンに入る電池が水素燃料電池だ。 このため自然に水素燃料電池展示会を先に始めることになった。 太陽電池の市場規模や現在参加企業の反応をみると、来年には規模が逆転すると考えられる」
--第3の代替エネルギー展示会を準備しているが、どんなアイテムになるのか。
「現在、水素燃料、太陽光熱のほか、風力、バイオ、潮力など多くの次世代代替エネルギーが開発中で、商用化の段階にきている。 一年以内にこれらのエネルギーのうち一つを発表する予定だが、現在はまだ言えない」
--日本の燃料展示市場状況がどうか。
「日本はシャープ、京セラ、三洋などが次世代エネルギー開発を主導し、一部はほぼ商用化段階まで来ている。 ただ、まだ燃料電池技術の普及状態はテストベッド程度のマーケットが形成されている水準だ。 現在、燃料電池とガソリンを結合したハイブリッド車が政府の支援のもと、市・県単位で試験運行中だ。 これらの車は1台1億円ほどするが、千万円にまで落ちてこそ競争力が生じる。 現在、日本政府ではこうしたな実現課題のために新再生エネルギー産業に毎年、数百億円の投資を行っている」
--展示会が試演よりも見せることに終わった傾向があるが。
「良い指摘だ。 指摘されたアイデアは各参加業者に伝え、来年からはよりダイナミックな展示会になるよう努力する。 しかし一方では水素燃料電池自動車の試乗や水素燃料充電ステーションを設置して見学させるなど、実際に試演に積極的な参加者も多い」
--今回の展示会を主催したReed Exhibitions Japanとはどんな会社か。
「わが社は代替エネルギー展示会のほか、宝石、眼鏡、ITなどさまざまな展示会を主管するグローバル展示専門会社だ。 1年に約38回の展示会を国内外で開催している。 参考に、各展示会で日本の次に多く参加している国が韓国だ。 4月にはファインテックとDisplay2008展示会を主管するが、日本の有名ディスプレー業者をはじめとする多くの企業が参加すると見込んでいる」
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