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<3・1節>妓生も指輪を売って“独立万歳”率いる…裁判記録公開

統営で…3千人の群衆も

1919年4月2日午前10時ごろ慶尚南道統(キョンサンナムド・トンヨン)の妓生(キセン、韓国の伝統的な芸妓)組合所。妓生の鄭(チョン、当時21歳)さんと李(イ、20)さんは同僚5人を呼び集めた。「全国で万歳運動が行われている。私とともに参加しよう」と誘った。意気投合した妓生たちはその場で『妓生団』を作った。鄭さんと李さんは自分たちの金の指輪を売ったお金で購入した喪章用のピンと草鞋をほかの妓生たちに配った。妓生団は同じ柄の服を着てこの日午後3時30分ごろ、統営郡内の市場に向かった。

妓生団は「朝鮮独立万歳」を叫びながら統営警察署に向かった。彼女らの後には3千人あまりの男女の群衆が続いた。鄭さんと李さんは警察の制止にも関わらず、先頭で群衆を率いてデモを繰り広げた。デモの直後、2人は日本の巡査に捕まり、保安法違反で懲役6カ月の宣告を受けた。


これは行政自治部傘下の国家記録院が3.1運動89周年を迎えて公開した『妓生団判決文』の内容の中の一部だ。国家記録院はこの記録を「今月の記録」に選び、国家記録ポータル(contents.archives.go.kr)で公開した。判決文には「妓生団7人が熱狂的な勢いで群衆の先頭に立ち万歳を叫んだ。男は帽子を、女はスカートを振りながら万歳を絶叫し、きわめて激しく騒乱を起こした」などと記されている。

これまで京畿道水原(キョンギド・スウォン)と慶尚南道晋州(キョンサンナムド・チンジュ)などで妓生たちが万歳運動に参加したという事実は伝えられてきたが、裁判記録が公開されたのは今回が初めてだ。国家記録院は「年齢と身分を問わずにさまざまな階層の人々が3.1運動に参加したことがはっきり示している記録物なので価値がある」と説明する。判決文の原本は全て漢字で記されているが、翻訳文ともに公開されている。

国家記録院は14歳の幼い年齢で慶尚南道密陽(キョンサンナムド・ミルヤン)公立普通学校の卒業生20~30人が集め「独立万歳」を叫んで懲役1年6カ月の宣告を受けた姜徳壽(カン・ドクス)さんら万歳運動に参加した一般人についての判決文もともに公開した。



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