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<ほろ酔いトーク>キム・ジョンウン② 「メロドラマ向きの脚が、アクション向きに…」



--以前着ていた服のサイズが合わなくなった“不祥事”はなかった?

「自分の脚が本来メロドラマ向きだったのに、最近はアクションドラマ用の脚になってしまったんです。運動とダイエット博士にもなりました。やせたい女性は、筋肉を増やして基礎代謝を高めることが最も大切です。マネキンサイズの服が合わないとショックですが、皮膚に弾力が生まれてヒップが上がるというほかの喜びもありますね」


--『生涯…』に続いて今度は何で驚かせてくれるのか?

「実は『密陽(ミリャン)』や『ラスト、コーション』のような映画にも関心があります。出演したことがない映画なので関心がある。正直なところ、誰が私なんかに『ラスト、コーション』のような映画に出演を依頼します? でも‘無いものねだり’で惹かれるものがあります。複雑な感情のうずに巻き込まれる役を演じてみたいです」

--『ラスト、コーション』とは意外だが…

「『ラスト、コーション』を見ながら、女優のタン・ウェイがとても羨ましかったんです。監督を本当に信頼しているからこそ、あんなに素晴らしい演技ができるんだろうって。そのような点で私はいつも孤独で寂しい。最近は特に強く感じています」

▲湿布の臭いがしみ込んだ、背番号13番のユニフォーム

--誰よりも達成感を味わっているようだが、寂しいだなんて…

「もちろん、作品を通じてたくさんの観客と触れ合えるのはありがたいこと。でも、ここまでが限界のようです。興行しましたが、自分のことではないような気持ちです。これ以上、欲張ってはいけないという、絶望感のようなものに胸を押さえつけられています」

--良い俳優は映画に‘没頭する能力’より‘抜け出せる能力’も持っていなければ…

「そう。それが俳優の宿命だと思います。達成感に浸ってばかりいては、進歩がなく廃退しかねません。だから、俳優は孤独でなければならない。人は誰でも本来、孤独な動物だといいますが、もっと悲しいことには、その孤独さを独りで癒さなければならないことにあると思います」

--俳優として最も辛いときはどんなとき?

「腹が立って気持ちがメチャクチャなときも、カメラの前ではいつも笑わなければならないことです。でも、そこまでは大丈夫。そんな風に笑っているとき、ふと自分に腹が立つこともあります。『自分が何をしているのか』『こうやって人をだましても構わないのか』と悩みます。俳優は自分が積み上げた石垣の城を自分の手でまた壊さなければならない職業でもあります」

--自分自身をよく褒めるほう?

「そうしようと努力しています。他人から褒めてもらうこともうれしいですが、それよりも、自分自身を褒めてあげることがもっとうれしい。職業上、自分をいじめたり、非難することが多いので」

--「年を取ったな」と、どういうときに実感する?

「『分からない』と答えるとき。20代の時は博識であることを自慢したくてそうしてきました。でも30歳を超えたら何ひとつまともに知っていることがない。それで、人々が何か質問すると「ちょっと待って」「分からない」と、答えることが増えました」

▶ <ほろ酔いトーク>キム・ジョンウン① 「映画のヒットはうれしくない?」

▶ <ほろ酔いトーク>キム・ジョンウン③ 「イ・ソジンから直筆ラブレター欲しい」



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