北朝鮮のテレビで１０３分間の生放送



全世界に生中継されたニューヨーク ・フィルハーモニック・オーケストラの平壌（ピョンヤン）公演は、北朝鮮全土にも放送された。


外国団体の公演が北朝鮮住民に生中継で放送されるのは異例。北朝鮮が米国との関係を改善しようとする誠意が感じられる。

朝鮮中央テレビは午後５時から放送を開始し、「今日の放送順序」で「１８時から１９時４３分までニューヨーク ・フィルハーモニック・オーケストラの公演を生中継する予定」と予告した。

ステージの左側に掲げられていた星条旗も何回か放映された。

しかし、公演開始３０分前から韓国に伝えられた放送内容とは異なり、北朝鮮は午後６時、北朝鮮国歌「愛国歌」の演奏直前に現場とつないだ。

ニューヨーク・フィルが米国国歌「星条旗」を演奏すると、白い文字で‘星輝く旗’（米国）という字幕がコンピュータグラフィックで紹介された。

この日、北朝鮮では韓国に中継された内容と同じ映像が放映された。しかし、字幕で曲の解説をしたり、公演の休憩時間に専門家が公演内容を解説する韓国の放送とは違った。

演奏開始時と中間に「今、ニューヨーク ・フィルハーモニック・オーケストラが演奏するドボルザーク交響曲第９番ホ短調『新世界より』です」という字幕だけが流れた。

第１曲目の「新世界より」の演奏後の休憩時間にも東平城大劇場の概観を放送し、「今、東平城大劇場で行われているニューヨーク ・フィルハーモニック・オーケストラの生中継をしています」という字幕を流した。