‘米国の象徴’呼んで対外開放メッセージ

ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラの平壌（ピョンヤン）公演は高度な政治的イベントだ。 敵性国の米国を代表する交響楽団を平壌の心臓部に呼んだのは金正日（キム・ジョンイル）国防委員長。 金委員長は朝米関係正常化と対外開放のメッセージをオーケストラの旋律に載せて世界に向けて送り出した。 音楽を統治手段と見なしてきた金委員長のいわゆる‘音楽政治’の決定版だ。

◇ＮＹフィル旋律に載せた関係正常化メッセージ＝今回の公演は、１９７３年の米フィラデルフィアオーケストラの中国公演が米中国交正常化のきっかけになった先例を連想させる。 当時のオーケストラ外交は‘ピンポン外交’（卓球代表チームの相互訪問）とともに竹のカーテンを開く始発点となった。


統一研究院の全賢俊（チョン・ヒョンジュン）研究委員は「帝国主義の米国のオーケストラが平壌で公演するということ自体が、北朝鮮が米国との国交正常化を期待またはその意思があることを意味し、そのメッセージをニューヨーク・フィルの米国歌‘星条旗’演奏を認めるという文化イベントで見せた」と診断した。

政府当局者は「今回の公演の成功の主役はクリストファー・ヒル米国務次官補と金桂寛（キム・ケグァン）北朝鮮外務次官」とし「公演日も２・１３合意２段階措置の日程と無関係ではない」と述べた。

▶＜ＮＹフィル平壌公演＞金正日の計算された‘音楽政治’②