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ソウル~東大邱(トンデグ)区間を往復する高速鉄道(KTX)の客車、2両の窓ガラスは濃いフィルム張りであり、外から内部が見えなくなっている。途中の駅に停車した場合、他の客車のドアは自動的に開くが、この客車のドアは固く閉められたままだ。
一般の乗客は、この列車に接近できない。車両の前には「36」という数字が付けられてある。「36号」と呼ばれる大統領専用のKTX特別列車だ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領は25日、金海(キムヘ)ボンハ村に帰郷する際、この列車を利用した。
セマウル号やムクゲ号の列車は、必要により、客車の取り外しが可能だ。しかし、KTXは、前後の機関車2両と客車18両など総20両が、製作の段階から一つにつながっている。そのため、一番先頭の2両だけを大統領専用に改造した。36号は、通常は他の列車と同じく一般客車に使われる。大統領が使う場合は、元々の列車運行時刻以外の時間帯に運行する。
盧前大統領が密陽(ミルヤン)へ向かうためソウル駅を発った時間も、列車時刻表には入っていない時間帯だった。大統領が乗るときは、警護などの理由から一般の乗客は乗せない。韓国鉄道公社の関係者は「普段は、東大邱まで運行するが、大統領が乗れば、電鉄が通れる線路がある所ならばどこにでも行ける」と説明した。
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