20日に火災で焼失した韓国の国宝第1号・崇礼門(スンレムン、南大門)を訪ねた中国人画家の郝軍、庫雪明氏ら。 |
崇礼門前に20日午後1時、2つの白い大型カンバスが立てられた。中国人画家の郝軍(41)、庫雪明(47)両氏が崇礼門を見つめた。フェンスの間から見える無残な姿と焼失前の写真を見比べていた2人が、「本当に美しい建築物だったのに…」と嘆息をもらした。
そのうち、2人は筆を動かしはじめた。2人は、この日描く絵を競売にかけて販売し、全額を崇礼門復元基金として寄付する計画だ。風で冷たくなった手を温パックで温めながら作業に熱中していた郝軍氏は「芸術を愛す人として、世界的な文化財の復元に寄与したかった」と語った。
2人は23日まで、瑞草区(ソチョグ)瑞草洞「芸術の殿堂」のハンガラム美術館で開かれる「中国現代美術世代展示会」に招待され、14日にソウル入りした。2人とも中国を代表する画家。清華大学・美術学部教授の郝軍氏は、中国政府が公認する「第1級の画家」だ。万里の長城を描いた同氏の風景画が北京の人民大会堂に掛けられてある。庫雪明氏は、ポップアート系列の独特な画風で、欧州でも認知度が高い。
▶ 崇礼門は全人類の遺産、責任感じながら描く②
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