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風の音も逃さない…青瓦台警護室の人々



2000年DJ-金正日55分同乗は事前に調整…警護の空白ではない
「青瓦台26年」廉相国警護室長初のインタビュー


2000年6月に開かれた南北首脳会談初日、金大中(キム・デジュン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が平壌(ピョンヤン)の順安(スンアン)空港から百花園(ぺクファウォン)迎賓館まで55分間、同じ車に乗って移動した。


日程になかったこの55分間の車両同乗をめぐって国内では「警護の空白」ではないかという論議が巻き起こった。当時の真相について廉相国(ヨム・サングク、51、写真)大統領警護室長は中央日報との単独インタビューで「事前に南北の警護責任者の間で調整が取られており、あらかじめわかっていたことだ」と明らかにし「その当時はこのような内部事情をいちいち情報公開することができなかったため、明らかにしなかった」と語った。廉警備室長は「外国を訪問するときも該当国の警護室が提供する車両を利用する場合がある」と解説し「当時(通報が)突然届いただけで警護の空白はなかった」と説明した。

インタビューは20日午後、青瓦台内の警護室長接見室で行われた。現職の警護室長がマスコミのインタビューに応じたのは初めてだ。廉室長は1982年、青瓦台警護室で勤務をスタートさせ、今年で26年目だ。昨年3月には歴代警護室長の中で初めて内部昇進し、警護室長に任命された。



廉室長は昨年開かれた盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金委員長間の第2次南北首脳会談び警護について「北側(護衛総局)の関係者たちは大統領と我々警護員が親しく共に歩き、互いに話す姿を大きな衝撃として受け止めていた」と回想した。また、北では警護員が金委員長に近づくことができないと説明した。特に「南北の警護員間において対立はなかったが、警護の安全に関する装備に性能の差があった」とし「例えば南北の警護車が走る際に機動性が違い、北側の車の速度に合わせろと指示したことがある」と話した。

廉室長は李明博(イ・ミョンバク)次期大統領が就任した後、週末は青瓦台の外でで過ごし、教会での礼拝参加を希望していることについて「金泳三(キム・ヨンサム)元大統領も在任中、教会に通い、金大中前大統領当時、李姫鎬(イ・ヒホ)前大統領夫人も隔週でカトリック教会に通っていたこともあるので、異例ではない」とし「警護室としては現場中心の警護人材を運営するために職制の改編を進めている」と説明した。また「就任式の警護のために昨年12月の初めから構成された企画団で就任式の会場一帯の航空写真を分析するなどさまざまな対策を用意している」と話した。

新政府の組織改編で警護室が警護処になり「最後の警護室長」として25日に退任する廉室長は「警護室が大統領室に統合されるのは小さな政府を実現するための方針なので意に沿わなければならない」とし「しかし警護室と秘書室は機能的に共にするのは難しい。所属は大統領室長の下だが、独立的な人事と予算運営体系を持たなければならない」と主張した。



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