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大統領就任式に歌うキム・ジャンフンさんインタビュー その①



「歌も寄付も幸せになるためにします」--。

キム・ジャンフンさん(写真)は、天性の歌手だった。過去9年間、隣人に40億ウォンを寄付し「分かち合いの天使」と呼ばれているが「今もステージにさえ出れば感動して涙が出る」と言う。25日、大統領の就任式では大衆歌手としては唯一招待され祝賀の歌を歌う。


18日に会ったキムさんは歌と分かち合いの人生を送るのに忙しそうに見えた。原油流出事故で苦しむ泰安(テアン)の住民に5億ウォンを寄付したのに続き、22~23日には現地で環境守るためのボランティアまで行う。この日のインタビューの直前に自ら後援している“新しい望みの家“の園児たちから泰安寄付基金を突然渡された。小さな手で精一杯集めた銅貨がいっぱい入った黄色い封筒を揚げて見せながら明るくほほえんでいた。

分かち合いに対する考えと音楽的な抱負について聞いてみた。

--最近ジャズ公演に客員演奏者として出演した。音楽活動はどうなのか?

「わ~音楽の話をしてくれるとはとてもありがたい。このごろは寄付の話ばかりされる。現在、トロット・ジャズ・ポップ・バラード・ヒップホップ・クラシックなど6つのジャンルを盛り込んだ“マエストロプロジェクト”を進行している。ジャンル別に2つの曲を盛り込んだシングルアルバムを出してプロジェクトを終えた後、(イギリスロンドンの)ロイヤルフィルハーモニックオーケストラと公演したい。現在渉外中だ」

--音楽における抱負がとても大きいが。

「コンサートもがんばっています。今後2年間、120週のうち60週を単独公演する計画だ。私はステージに上がる度に泣く。舞台そのものが感動的だからだ。私の辞書に“穴を開ける”という単語はない。2002年、公演中ワイヤーから落ちて肩の骨がはずれたときだって最後までやろうと思った」

--大変なことをいろいろ経験したそうですね。

「私はどうしても事故に遭いやすい体質のようだ。交通事故、公演中の事故など死ぬ思いをしたのも5回以上ある。2002年の公演中、事故にあった肩はまだ使えない。恐慌障害という精神疾患も経験した。しかし、私はどうしても苦痛を楽しむようだ。苦痛を耐え抜いた後に感じるさっぱりした気持ちが好きだ。そんな苦痛が歌に溶ける。世の中には楽しいばかりだという人も、大変なことばかりな人もない。絶望と希望は紙一重だ。絶望を歌いながらも結局は希望を与える、そんな歌を歌いたい。私は歌手と同時に求道者だと思っている」

--どうして寄付をするの?

「歌も寄付も幸せになるためにする。寄付は歌の延長だ。私は受けるより与える方が楽なようだ。私がするのは“寄付アンドテイク”だ。寄付金を出してその対価として生まれるもっと大きな愛をもらう。私はいくら施しても背中は暖かくて満腹だ。人々は私にもっと家族によくしてやれと言うのだが、それは当たり前のことだ。父がいなかったからか、母親と姉が幸せでいる姿を見るのが何よりうれしい。誰が何と言っても家族が最優先だ。寄付はその次。それでも寄付の金額が毎年増えるのを見るとこれまでがんばって生きているようではある(笑)」

--寄付のアイディアもコンサートのように多彩だ。

「私は私の寄付の金額が非常に少ないと思っている。そのときはお金を効率的にうまく使いたいと思うと頭の中が“どうすればいいのか”と悩んでしまう。それで子供たちとレスリングを見に行ったり、油も拭きに行ったり、KAISTに寄付もしたり…というわけだ」

大統領就任式に歌うキム・ジャンフンさんインタビュー その②



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