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高宗「乙巳条約無効」密書、ドイツ皇帝にも送っていた



大韓帝国皇帝である高宗(コジョン)が日本に外交権を奪われた乙巳条約(ウルサ、第2次日韓協約、1905年)の不当性を知らせ、支援を要請するために1906年5月、ドイツのヴィルヘルム2世に送った密書が発見された(写真)。高宗が1907年6月、李儁(イ・ジュン)烈士などを通じてオランダハーグ万国平和会議に送った密書より1年1カ月早いのだ。

国史編纂委員会が2003年ドイツ外交部政治文書保管所が所蔵していた韓国関連外交文書をコピーして翻訳・解釈してきたが、19日、チョン・サンス明智大(ドイツ史)研究教授が初めてこの密書を確認した。


高宗は1906年1月乙巳条約が源泉無効を強調した国書を作り、イギリスの新聞、ロンドン・トリビューン紙のダグラス・ストリー記者を通じて西欧列強に送った。この事実は1906年12月、同紙の報道を通じて知られた。しかし高宗が別に親書をドイツ皇帝に送った事実はこれまで知られていなかった。ソウル大国史学科イ・テジン教授は「高宗皇帝の御璽が押されたこの密書は、国書と別に送った親書であり、主権を守護しようとする高宗の外交的努力を新たに評価することができる史料として歴史的価値が非常に高い」と評価した。

密書には1906年1月に書かれたとされている。チョン教授がドイツ外交文書を確認した結果、漢文で書かれたこの密書は、当時、高宗皇帝の側近だったフランス人政務顧問トレミュラーを通じて1906年5月、ドイツ外交部に送った。ドイツ政府の東洋語専門諮問官だったフォルテ教授がドイツ語に翻訳した。ドイツ政府が高宗御璽を鑑定した結果、本物と確認された。当時ドイツ外交部はドイツに不利な国際情勢を理由に密書をヴィルヘルム2世に報告しなかったというのだ。

「大徳国(ドイツ)皇帝陛下」と書かれた封筒に入って渡された密書は全文2ページと高宗御璽で構成されている。

次は密書要約

「朕は大徳国の好意と支援を常に期待しております。しかし朕に破局が迫ってまいりました。隣の強大国(日本)の攻撃と降圧がますますひどくなり、ついに外交権を剥奪され、独立を脅かされております。我々は天に訴えています。朕は陛下に苦痛を訴え、ほかの強大国たちとともに弱者の保護者として本国の独立を保障してくれる陛下の友誼を期待しております。そのときには朕と朝鮮の臣民は貴下の誠意を永遠に忘れないと天に向かって誓います。

光武10年(1906年)1月慶運宮にて 陛下の良き兄弟」





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