三星（サムスン）グループ機密費疑惑を捜査中のチョ・ジュンウン特別検事チームは１９日、黄昌圭（ファン・チャンギュ、５５）三星電子半導体部門総括社長ら三星系列会社の前・現職役員８人を呼んで調査した。

黄社長は半導体メモリーの容量が１年ごとに２倍ずつ増加するという“黄の法則”を通じて三星電子半導体神話を率いてきた人物だ。ユン・ジョンソク特検補は「機密費借名口座と経営権承継疑惑に係わる調査をするため召喚した」と述べた。召喚された役員の中には三星ＳＤＳ新株引受権付社債（ＢＷ）低価発行疑惑事件の被告発人のうちの１人である三星ＳＤＳチョ・グァンレ前理事（４８）が含まれている。特検チームはチョ前理事を相手に１９９９年、三星ＳＤＳがＢＷを発行した当時の理事会決議過程を調べたほか、国税局から李健熙（イ・ゴンヒ、６６）三星グループ会長一家の課税資料の提出を受けて分析中だ。

ユン特検補は「押収捜索令状が下った資料を１８日に渡された」と明らかにした。特検チームは税理士５人を特別捜査官として採用し、李会長一家の財産の流れと系列会社保有株式の変動内容を見ている。


借名口座調査について特検チームは、前・現職三星役員２４５３人の名義の三星証券口座を調べるため、三星証券電算センターを９日間家宅捜索している。