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日本、4大宇宙強国へ“きぼう”を放つ

3月、国際宇宙ステーション(ISS)に有人実験棟「きぼう」を設置
米・ロシア・ヨーロッパに続き4番目


筑波科学産業団地のJAXA宇宙センターで研究員が「きぼう」の実験室と同じモデルを用いて実験中だ。

きぼう(黒い線で表示)が国際宇宙ステーションに接続した場合の仮想図。(写真=元楽淵記者)

3台のロケット発射台と宇宙観測所、宇宙博物館などの設備を持つ種子島宇宙センターは青い海のそばにあり「世界で最も美しい宇宙センター」と呼ばれている。



#1日本の筑波科学産業団地。31カ所の政府研究機関と300カ所の民間研究機関が密集している日本の科学技術の心臓部だ。13日、ここにある日本宇宙航空開発機構(JAXA)宇宙センターの研究棟に入ると直径4.4メートル、長さ11.2メートルの巨大な円筒が目に飛び込んできた。米国で発射を待機している国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟である「きぼう」の実験室と同じモデルだ。きぼうは実験室、保管室、実験プラットホームなど3つに分離され、来月から1年ごとに米国の宇宙往復船に載せ、国際宇宙ステーションに移動する。


JAXAの及川幸揮主幹開発員は「きぼうは米国、ロシア、ヨーロッパ宇宙機構(ISA)に続き4番目に設置される国際宇宙ステーション(ISS)の実験棟」と述べ「実験棟の中でも最も大きな規模で、4人の飛行士が同時に活動できる」と説明した。宇宙4強国に入るという日本の夢を象徴している。総額3350億円が投資された巨大なプロジェクトだ。

#2鹿児島県種子島宇宙センター。1969年から種子島の東南側8.64平方キロメートルの敷地に建設されたこの宇宙センターはロケットの発射台3台と宇宙観測所、宇宙博物館などを整えた施設だ。ここを訪問した14日には超高速インターネット衛星『WINDS』を搭載したロケットの発射を目の前にして緊張感がセンターじゅうに漂っていた。JAXAの大嶋龍男広報部グループ長は「当初15日に発射が予定されていたが、ロケット点検の途中で異常が発見されたため急遽取り消された」と明らかにし「ささいな欠陥でも大きな失敗につながるため、発射を目前にして皆が極度にナーバスになっている」と説明した。昨年9月14日、日本の初めて月探査衛星の「かぐや」を載せたH2Aロケットもここで発射が成功した。日本の宇宙開発の歴史で新しい金字塔が立てられたのだ。民間(三菱重工業)が初めてロケット発射に成功したからだ。

日本は産業的な可能性のために官民が役割を分担して宇宙開発を行うという戦略を持っている。三菱重工業の浅田正一郎宇宙機器部長は「現在ヨーロッパ、ロシア、ウクライナが独占している商業用ロケット市場で毎年1~2機を受注するのが目標」とし「韓国のロケット発射事業にも参加したい」との意向を示した。

それだけにとどまらず中小企業の活躍も非常に活発だ。2002年に結成された大阪市にある東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA)には航空機の部品製造企業のアオキなどこの地域の中小企業約10社が参加している。中小企業から足が遠のいている若者を再び呼び入れるために技術力ある企業が協力して「小型人工衛星を打ち上げよう」というプロジェクトを始めた。SOHLAの丸川智子広報担当は「このプロジェクトは当時停滞していた日本に新しい活力源として注目され経済産業省の支援事業に選定された」と説明した。JAXAと東京大学など有名大学5カ所もSOHLAの研究の支援に乗り出した。SOHLAは四方50センチの大きさに重さ50キロほどの1号機を完成させ、今年中に打ち上げる計画だ。



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