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「ボランティアしたい」泰安から崇礼門に…問い合わせ殺到

文化財研究所の職員らが18日、崇礼門の火災現場で復元計画の基礎として使う3D映像を記録している。(写真=共同取材団)



忠南に暮らすキム・チャンギュさん(70)は12日、文化財庁に電話をかけた。先代から受け継いだ野山の松の木2本を“崇礼門(スンレムン、南大門)復元用”として寄贈したいと言った。誰が植えたかはわからないが、幹のまわりが1.5メートルを超える松だ。一生を農夫として暮らしてきたキムさんには「つらいときにやってきて声を掛けあった友達みたいな木」だと話した。また「崇礼門が燃える場面を見て、私の胸も焼け崩れるようだった。復元に役に立つのなら何でもしたい」と話した。

18日、文化財庁によると、キムさんのように復元に使われる松を寄贈しようとする市民たちの電話が殺到しているという。ボランティアに関する連絡も続いている。崇礼門の復元に力となろうとする国民の熱気は“第2の泰安”を連想させるほどだ。


◇「寄贈したい」=文化財庁ホームページには「復元に使う木材を寄贈する」という市民たちの書き込みが1日20~30件ずつある。全州中央女子高に在職中のイ・ヨンウィさん(61、教頭)は14日「60年になる松30本を寄贈したい」と明らかにした。イさんの父親が全北井邑の山に60余年前に植えたアカマツだ。李さんは「崇礼門を再建するのに使われたら先親も喜ぶだろう」と述べた。

全南に暮らすハン・サンジンさん(65)は「私が持っている70年になる松20本を寄贈しようと思ったが、幹のまわりが1メートル以上なければならないというので残念でしかたがない」と話した。

復元にふさわしい松がある場所を知っているという情報提供も増えている。自分を写真作家ハ・スンウさんは「江原道寒渓嶺レストハウス頂上から襄陽(ヤンヤン)に行くと、大梁に使える松が多い」と文化財庁に知らせた。

寄贈の方法などを問う人も多い。シンさんは「母方のおじが松2本を寄贈したいと言っているが、どのような手続きをして寄贈すればいいのか教えてほしい」と要請した。

また、瓦を寄贈するという市民もいる。イ・サングクさん(39)は「インターネットで崇礼門の瓦が売られるという消息を聞いて残念に思った。瓦を寄贈したい」と話す。

民間レベルの運動も始まっている。火災直後に開設されたインターネット同好会“崇礼門ドットコム」(www.20080210.com)は15日から“木材探しリレー”運動を始めた。復元にふさわしい松を探すため、全国各地ネチズンの情報を集めるという趣旨だ。文化財庁関係者は「復元には木の回りの長さが1メートルを超える金剛マツやアカマツを使う」とし「国で保有する松で不十分ならば、市民たちの寄贈する木材の使用も検討する」と明らかにした。

◇ボランティア殺到=ボランティアをしたいという市民たちの問い合わせも増えている。キム・リョンヨンさんは文化財庁ホームページに「学校で木工を専攻した。復元作業のボランティアをしたい」と書き込んだ。

文化財建造物木工技能者のイ・ボムジュさんは「国宝第1号の崇礼門を修復する作業に参加することだけでも名誉なこと」としてボランティアの意志を明らかにした。

崇礼門火事現場には火災直後から隣近地域の婦女会がボランティアをしている。中区筆洞婦女会員20人は毎日午前8時から崇礼門を訪れた市民に無料で緑茶やコーヒーを配っている。泰安組も奉仕を計画したが、惨禍の消息を聞いて日程を変更した。

飲み物をもてなす婦女会長パク・サンヘさん(50)は「小学校のときから周辺に住んでおり、常に南大門を友達のように思って来た。生まれ変わる南大門のために小さな力でも役に立ちたい」と話している。



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