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「皇室内の対立が深刻化している」という分析も
日本の皇室に冷たい風が吹いている。
皇室の立場を代弁する宮内庁の最高責任者、羽毛田信吾長官が13日、記者会見を行い「参内(さんだい、皇太子一家が天皇と皇后に会いに行くこと)の回数がここ1年間、依然として少ない」と述べ、皇太子に不満を直接吐露した。家族の問題は決して外部に公表することはなく、内部で調整する日本の皇室の慣例から見た場合、この日の発言はきわめて異例だと日本のマスコミは報道した。
この日の宮内庁長官の発言は天皇と皇后の意を反映したものであるという見方が強い。したがって天皇と皇后、徳仁皇太子(48)夫妻の対立が極限に達しているという見方も提起されている。皇太子が23日、自分の誕生日の記者会見でどう発言をするのか関心が集まっている。
“皇室内対立”の要因は「皇太子が天皇夫妻の元を訪れない」ということだ。
天皇は2006年12月の誕生日の記念記者会見で「愛子に会う機会が少ない」と語り、間接的に皇太子夫妻に不満を示した。皇太子は2カ月後の昨年2月の会見で「(愛子内親王が)陛下に会う機会をたくさん作っていく」ととりあえず約束した。しかし羽生田長官は「前年に比べ昨年は(参内の回数が)若干減り、公式行事のほかに皇太子が自分の意志で愛子内親王とともに天皇を訪ねたのは1年に2回ほどにすぎない」と明らかにした。また「天皇は皇太子時代に(昭和)天皇が東京にいらっしゃるときはできる限り家族単位で週に一度は訪れていた」と皇太子に向けて発言した。
この日、宮内庁長官の異例な発言は適応障害などの症状を抱えて公式業務に復帰できずにいる雅子皇太子妃が最近、フランスの最高級レストランにプライベートで外出をしたという週刊誌の報道が影響を及ぼしたという分析もされている。皇太子はこの日、宮内庁長官の会見の内容をあらかじめ伝え聞いており「(頻繁に訪問できるように)努力する」と答えている。
現在の日本の皇室典範では、皇太子の一人娘の愛子内親王は王位を継承できない。これにより日本政府は愛子内親王が王位を継承できるように2005年11月、女性が王位を継承できるようにする王室典範改正案を作ろうとしていた。しかし皇太子の弟、秋篠宮親王(42)に2006年、悠仁親王が生まれ、改正議論は事実上中断した。これをめぐり天皇と皇太子間の対立説も出ている。
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