卒業シーズンの２月。 花屋の店員が忙しくなる度に笑う人たちがいる。 花の品種使用料としてロイヤリティーを受けている海外の花業者だ。


韓国で最もよく売れるバラは、流通中の品種の９８％が外国産。 裁培農家は苗木当たり１０００－２０００ウォン（約１１０－２２０円）をバラ品種のロイヤリティーとして支払っている。 国内で栽培された苗木でも、品種が外国産ならロイヤリティーを出さなければならない。 外国品種開発者に支給する一種の使用料ということだ。


農村振興庁によると、このように海外で開発された品種を使用するために支払っているロイヤリティーは０６年、１２４億ウォンに達したことが分かった。 品目別には▽バラ７６億３０００万ウォン▽ラン２７億ウォン▽キク１０億４０００万ウォン▽カーネーション５億５０００万ウォン－－など。

このようにロイヤリティーを支払うのは、園芸品目に対して０２年から国際新品種保護同盟（ＵＰＯＶ）協約に基づく‘品種保護権’が適用されるからだ。 現在、韓国は１８９の品種に対してロイヤリティーを支払っているが、外国からロイヤリティーを受けているのは約１０品種にすぎない。 ０９年からは品種保護権の適用が大幅に拡大されるため、イチゴ・柑橘類など海外品種の果物を裁培する農家もロイヤリティーを支払うことになる見込みだ。

例えば、国内で裁培されているイチゴの約６５％は日本産品種。 ０６年に行われた交渉では、日本側は１株当たり５ウォンのロイヤリティーを要求し、交渉が決裂した。 日本側が要求する条件なら、韓国イチゴ生産業者は毎年３０億ウォン余のロイヤリティーを支払うことになる。

済州道（チェジュド）で裁培される‘ゴールドキウイ’の場合も、農家は販売額の約２０％を開発会社であるニュージーランドのゼスプリ社に支払うことになる。

農村振興庁園芸研究所のコ・クァンダル博士は「優秀品種に対する輸出入・ロイヤリティーの支給が一般化され、世界各国が優秀種子の開発と品種の保護に積極的に取り組んでいる」とし「韓国も０９年の品種保護権本格施行に先立ち、専門家の育成と投資を拡大しなければならない」と語った。