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<環境キャンペーン>火葬場の熱を礼拝堂に

ヨーロッパ各国が石油・ガスなど化石燃料の価格利益追求と気候の変化に対応するため、親環境的な「クリーンエネルギー」開発に拍車をかけているとUSAトゥデーが30日、報道した。

これまで捨てられていた資源をリサイクルしてエネルギーとして活用しようとする試みだ。化石燃料など既存エネルギーを減らせば経済的な利得も大きく、地球温暖化予防にも役に立つ一挙両得の効果があるからだ。

イギリスウェールズ地方の農業労働者であるリチャード・トムリンスンさんは彼が育てる牛600頭のし尿を利用して隣近500余世帯の暖房に必要なエネルギーを作り出している。ドイツなどでは家畜のし尿が発酵する過程で作られるメタンガスなどを集めて発電機を稼動している。特にこの過程で有機肥料も生産されるなど経済的効果が意外と大きい。


イギリスマンチェスター地方の牧師16人は火葬場の火葬炉で発生する熱を礼拝堂の暖房に活用しようという案を出した。オランダのある会社では太陽熱で熱した道路と駐車場の地熱を集めて家庭と事務室の暖房に利用している。

スウェーデンの企業家イェルンホセンさんはストックホルムの中央駅を利用する25万人の通勤客から出る体温を集めて13階程度の建物の暖房に利用する方法を模索している。この会社は「エネルギーを減らすことならどんなことでも試みる」と話す。

凧を新しいエネルギー源として活用しようとする案も試みられている。22日、ドイツのブレーメンを発ってベネズエラに航海に出たハイブリッド貨物船‘MSベルーガ・スカイセイルス’は160平方メートルの超大型凧を補助動力として使っている。凧が時速12~74キロの風に乗って1万トンの貨物船を引っ張って行くのだ。このように凧を補助動力として使えば燃料消費量を最大15%程度まで減らし、毎日2000余ドルの燃料費を削ることができる。二酸化炭素出力を最大15%まで減縮する効果もある。

新再生エネルギー産業のトップランナーであるドイツは、風力と太陽光発電、バイオマスエネルギー事業分野に集中投資している。このおかげでドイツの風力発電は全世界発電の容量の33%を占めるほどに発展した。また畜産のし尿などを利用してエネルギーを生産するバイオガス施設もドイツ全域に2700カ所ある。

環境団体「地球儀の友」側は「米国ではいまだにエネルギーは安くて豊かだと思うが、ヨーロッパはそんな幻想から脱して親環境的な一歩を踏み出している」とし「ヨーロッパで“緑色革命”が始まっている」と評価した。

こうした動きはヨーロッパ連合(EU)のエネルギー政策と合致している。ジョゼEU執行委員長は23日、欧州議会の演説で「2020年までEU全体のエネルギー使用量で、再生エネルギーの比率を20%まで上げ、ヨーロッパの二酸化炭素出力を20%減らす」と発表した。



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