石油資源のない韓国は国全体の電力生産量の60%を石油や石炭のような火力発電に依存している。しかし公共機関や一般家庭、民間企業などの節電努力はまだまだ不十分だ。原油価格が1バレル当たり100ドル近く高騰してもエネルギーの節約と環境保護の重要性についての認識が不足している。その一方で状況が似ている日本は「質素倹約」エネルギー節約運動に乗り出している。電力消費量と温室ガス排出量を減らし消費金額も節約し、環境も保護するためだ。日本は先進国の温室ガス義務縮小量を定めた京都議定書により2008年から2012年までに排出量を1990年より平均6%減らさなければならない。
◇財布の紐をきつく締める日本=24日午前11時日本。東京の中心部、霞ヶ関にある合同庁舎。外務省と厚生労働省を通って環境省を調査した。どの階からもエレベーターに乗るのが不便だ。出退勤時間と昼休みのような「ラッシュアワー」ではなければエレベーターが1階に1台のみ稼働するからだ。
環境省の廊下に入ると突然、地下室に入ったような気分になった。暗い照明に慣れていない記者はすぐ5~6メートル前から歩いてくる人の顔をよく見えないくらいに廊下は暗かった。環境省地球環境局地球温暖化対策課の清武正孝担当官は「暗すぎず転ばない程度にだけ明かりをつけている」と話した。事務室も明暗調節機を通じ、全体の明るさの60%で照明を設定していた。それでもオフィスが暗くない「秘訣」は昨年の冬から使用を開始した「反射板蛍光灯」のおかげだ。それでもキャビネットや机がない場所の蛍光灯は全て消してあった。行政サービスを受けに来る人々の出入が多い官庁は、キャンペーン効果が大きいために日本の官庁はすべてこのように照明を節約している。
日本では家庭はもちろん、事務室でも「プルダウンスイッチ(紐で明るさを調節できるスイッチ)を設置するのが流行している。一般的に電灯を消したくてもスイッチの位置がよくわからず付けたままで外出する場合が多い。だが天井から下へと伸びているひもを引っ張り明かりを消すプルダウンスイッチがあれば誰でも電灯を消して外出することが可能になる。
◇韓国は節電不感症=25日の昼休み。ソウル中区西小門(チュング・ソソムン)のあるビルディング。200人の職員が一斉に外出するとオフィスはがらんと空いたが照明はそのままで、コンピューターもその多くにスイッチがついたままだった。普段、消しても仕事上は支障がないような窓際の席の天井にも蛍光灯がすべて灯っていた。このビルディングに勤める金(キム、34)某さんは「電気を消そうとしてもスイッチがどこあるのかわからずあきらめた」と話した。オフィスに残って仕事をしていた他の職員は「通貨危機のときは誰彼もなく節電運動を実践したが、最近はスイッチを消すとけちな人として扱われる」と話した。
週末の26日午後7時30分、ソウル陽川区(ヤンチョング)のあるマンション。主婦シン某さん(42)は、台所で夕食の準備をし、中学生と小学生の2人の子どもは居間でテレビを見ていた。開いていたドアの向こうの子どものいる部屋は蛍光灯が灯っていた。居間の片方の机の上にあるコンピューターの本体は電源が消えていたが机の下プリンターには電源がついていた。コンピューターの周辺機器をつなげているコンセント(マルチタブ)に電源を切るスイッチがついているが、消していなかったせいだ。シンさんは「子どもたちの世話に追われてスイッチを消すこともできず、ついていることが多い」と話し「子どもたちに節約しろと注意してはいるが、そのときだけで終わってしまう」と話す。
韓国産業技術大エネルギー大学院姜升振(カン・スンジン)教授は「ほかのエネルギー価格に比べ、電気料金が相対的に安く、ビルのような商業用電力には累進制がなく、電力の消費量が次々と増加している」と説明し「全国民に向けての節電キャンペーンと政府の次元での努力が必要となる」と述べた。
◇蛍光灯反射板=蛍光灯の上部分の光はそのまま天井に吸収されるが反射板を設置すると光が部屋の下へと反射し、通常以上に明るくなる。1カ月に一度反射板を磨き清掃すれば、蛍光灯1つ当たり20ワットの電力を節約することができる。日本の官庁などは昨年からアルミ製の反射板がついている蛍光灯を使用している。
◇財布の紐をきつく締める日本=24日午前11時日本。東京の中心部、霞ヶ関にある合同庁舎。外務省と厚生労働省を通って環境省を調査した。どの階からもエレベーターに乗るのが不便だ。出退勤時間と昼休みのような「ラッシュアワー」ではなければエレベーターが1階に1台のみ稼働するからだ。
環境省の廊下に入ると突然、地下室に入ったような気分になった。暗い照明に慣れていない記者はすぐ5~6メートル前から歩いてくる人の顔をよく見えないくらいに廊下は暗かった。環境省地球環境局地球温暖化対策課の清武正孝担当官は「暗すぎず転ばない程度にだけ明かりをつけている」と話した。事務室も明暗調節機を通じ、全体の明るさの60%で照明を設定していた。それでもオフィスが暗くない「秘訣」は昨年の冬から使用を開始した「反射板蛍光灯」のおかげだ。それでもキャビネットや机がない場所の蛍光灯は全て消してあった。行政サービスを受けに来る人々の出入が多い官庁は、キャンペーン効果が大きいために日本の官庁はすべてこのように照明を節約している。
日本では家庭はもちろん、事務室でも「プルダウンスイッチ(紐で明るさを調節できるスイッチ)を設置するのが流行している。一般的に電灯を消したくてもスイッチの位置がよくわからず付けたままで外出する場合が多い。だが天井から下へと伸びているひもを引っ張り明かりを消すプルダウンスイッチがあれば誰でも電灯を消して外出することが可能になる。
◇韓国は節電不感症=25日の昼休み。ソウル中区西小門(チュング・ソソムン)のあるビルディング。200人の職員が一斉に外出するとオフィスはがらんと空いたが照明はそのままで、コンピューターもその多くにスイッチがついたままだった。普段、消しても仕事上は支障がないような窓際の席の天井にも蛍光灯がすべて灯っていた。このビルディングに勤める金(キム、34)某さんは「電気を消そうとしてもスイッチがどこあるのかわからずあきらめた」と話した。オフィスに残って仕事をしていた他の職員は「通貨危機のときは誰彼もなく節電運動を実践したが、最近はスイッチを消すとけちな人として扱われる」と話した。
週末の26日午後7時30分、ソウル陽川区(ヤンチョング)のあるマンション。主婦シン某さん(42)は、台所で夕食の準備をし、中学生と小学生の2人の子どもは居間でテレビを見ていた。開いていたドアの向こうの子どものいる部屋は蛍光灯が灯っていた。居間の片方の机の上にあるコンピューターの本体は電源が消えていたが机の下プリンターには電源がついていた。コンピューターの周辺機器をつなげているコンセント(マルチタブ)に電源を切るスイッチがついているが、消していなかったせいだ。シンさんは「子どもたちの世話に追われてスイッチを消すこともできず、ついていることが多い」と話し「子どもたちに節約しろと注意してはいるが、そのときだけで終わってしまう」と話す。
韓国産業技術大エネルギー大学院姜升振(カン・スンジン)教授は「ほかのエネルギー価格に比べ、電気料金が相対的に安く、ビルのような商業用電力には累進制がなく、電力の消費量が次々と増加している」と説明し「全国民に向けての節電キャンペーンと政府の次元での努力が必要となる」と述べた。
◇蛍光灯反射板=蛍光灯の上部分の光はそのまま天井に吸収されるが反射板を設置すると光が部屋の下へと反射し、通常以上に明るくなる。1カ月に一度反射板を磨き清掃すれば、蛍光灯1つ当たり20ワットの電力を節約することができる。日本の官庁などは昨年からアルミ製の反射板がついている蛍光灯を使用している。
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